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2011 年度 実績報告書

単球リアノジン1受容体刺激が誘導する細胞死を指標とした悪性高熱症診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791453
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

塚本 真規  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80536780)

キーワード悪性高熱症 / 麻酔 / 単球・マクロファージ / 細胞死 / ネクローシス / アポトーシス / リアノジン受容体
研究概要

本研究の目的はリアノジン受容体(RYR1)を構成的に発現するヒト単球系細胞THP-1を使用し,ネクローシスを指標として悪性高熱症(MH)素因者を予測する新たな検査法を開発することである.
1.RYR1刺激薬による細胞内Ca濃度([Ca^<2+>]_i)上昇の確認.RYR1刺激薬はCa-induced Ca-release(CICR)を増強し,[Ca^<2+>]_iを増加させる.ふたつのRYR1刺激薬(ブピバカインとカフェイン)による[Ca^<2+>]_i変化を蛍光Ca指示薬Fluo-3を用いて測定した.両者とも刺激後短時間で[Ca^<2+>]_iを増加した.
2.異なるRYR1刺激薬によるネクローシス発生の相違.われわれは「RYR1刺激薬は持続的[Ca^<2+>]_i上昇を通してネクローシスを惹起する」と考え実験を遂行してきた.しかしながらブピバカインはTHP-1のネクローシスを惹起したにも関わらず,カフェインは発生させなかった。これらのことから,RYR1刺激薬による[Ca^<2+>]_i増加は,ネクローシス発生の直接的原因ではないと考えられた,
3.異なるRYR1刺激薬によるミトコンドリア膜電位の相違.一部のRYR1刺激薬により惹起される細胞障害の分子機構を探索するため,ミトコンドリア膜電位を測定した.ブピバカインは同膜電位を低下させたが,カフェインは影響を与えなかった.
MHの特徴的な臨床症状である横紋筋融解症は,MH発症時にRYR1発現細胞にネクローシスが発生することを示唆している.MHの発症原因としてCICRの亢進が注目されてきたが,今回の検討からはRYR1発現細胞であるTHP-1の細胞障害はCICRではなく,ミトコンドリア障害が原因と考えられた.MH発症の分子機構は未だ不明な点が多い.今回の検討からCICRのほかにもミトコンドリア障害の関与も検討する必要があると考えられた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Detection of the full-length transcript variant for neurokinin-1 receptor in human whole blood associated with enhanced reinforcement of clot by substance-P2011

    • 著者名/発表者名
      Azma T, Sugimoto Y, Kinoshita H, Ito T, Tsukamoto M, Hoshijima H, Nakao M, Kikuchi H
    • 雑誌名

      J Thromb Thrombolysis

      巻: (電子版)

    • DOI

      DOI:10.1007/s11239-011-0650-1

    • 査読あり
  • [学会発表] ブピバカインによるヒト単球系細胞のNADPHオキシダーゼ活性増強にはPI3K経路が関与する2011

    • 著者名/発表者名
      東俊晴, 伊藤大真, 星島宏, 塚本真規, 土井克史, 松本延幸
    • 学会等名
      日本ペインクリニック学会第45回大会
    • 発表場所
      松山
    • 年月日
      20110722-23
  • [学会発表] サブスタンスPによる白血球依存性血小板凝固活性亢進に影響を与える完全長イソ型NK1受容体ならびにその他の周術期要因の解析2011

    • 著者名/発表者名
      東俊晴, 杉本由紀, 伊藤大真, 星島宏, 塚本真規, 菊地博達
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第58回学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20110519-21
  • [学会発表] ブピバカインが惹起するヒト単球系細胞THP-1の細胞障害,スーパーオキシド産生,NADPHオキシダーゼ活性の時間的推移の相違2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤大真, 東俊晴, 塚本真規, 星島宏, 杉本由紀, 菊地博達
    • 学会等名
      日本麻酔科学会第58回学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20110519-20110521

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公開日: 2013-06-26  

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