研究課題
若手研究(B)
全身麻酔薬はTRP受容体機能を増強することが示され、麻酔作用への関与は否定的であった。一方、慢性疼痛に対する治療薬、抗うつ薬デュロキセチンがTRP受容体サブタイプ、TRPM8受容体機能を抑制することが示された。TRPM8受容体は、神経障害性疼痛の症状、冷感アロディニア発症との関連性が示唆されているが、今回の結果はデュロキセチンの作用機序の一つである可能性を示しており、今後のさらなる研究によって新たな鎮痛薬開発につながる可能性がある。