研究概要 |
研究1 :尿路上皮癌微小リンパ節転移の頻度をサイトケラチン免疫染色法で、後ろ向きに評価した。結果、pN0とされた腎盂尿管癌7/51例(14%)に微小リンパ節転移を認めた。研究2 :膀胱全摘症例と腎尿管全摘症例で微小リンパ節転移の頻度を前向きに評価した。膀胱全摘症例の9%(2/22例)で微小リンパ節転移を認めた。研究3 : VEGFC mRNA, VEGFD mRNA, VEGF3R mRNAの尿路上皮癌原発巣での発現量と病理学的因子との関連、及び所属リンパ節リンパ管密度と病理学的因子との関連を評価した。T2以上の浸潤癌の原発巣においてVEGF C mRNAの高発現を認めた。またリンパ節転移陽性症例でリンパ節辺縁洞のリンパ管密度が有意に高いこと、リンパ節転移陰性症例においても半数でリンパ節辺縁洞でのリンパ管密度の上昇を認めることを確認した。
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