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2010 年度 実績報告書

酸素ナノバブル水による尿路結石形成の抑制機序の解明と予防法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22791483
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

廣瀬 泰彦  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (60381894)

キーワード尿路結石 / ナノバブル / 尿路結石形成モデル動物 / 酸化ストレス
研究概要

8週齢雄Sprague Dawleyラット24匹を対照群と、ナノバブル水群の2群にわけて、対照群では、シュウ酸前駆物質1%ethylene glycol (EG)を自由飲水させ、ナノバブル群では、1%塩分濃度1%EGの酸素ナノバブル水を自由飲水させ、1週後、2週後にsacrificeした。
結果は、ナノバブル群では、塩分濃度1%の酸素ナノバブル水を自由飲水したため、対照群に比べて、飲水量が2~4倍に増加し、EGの負荷量も増え、結石形成が増加してしまった。しかし、ナノバブル群のなかでは、1週後に比べて、2週後では、さらなる結石形成の増加がみられず、ナノバブル水の効果は、前投与が必要な可能性が示唆された。
そこで、5週齢C57BL/6雄マウスに、3週前より蒸留水を自由飲水した対照群12匹と、3週前より塩分濃度0%ナノバブル水を自由飲水させたナノ群12匹に、1週間1日1回シュウ酸前駆物質であるグリオキシル酸100mg/kgを腹腔内投与し、腎にCOM結晶を沈着させて比較した。
結果は、前投与の3週間での体重増加率の平均値は、対照群13.3%、ナノ群16.3%(p=0.097)で有意差は示せなかったが、ナノ群では体重増加率が高い傾向があった。結石形成の評価は、腹腔内投与による腹膜炎のため、両群半数が1週間前に死亡してしまい、評価ができなかった。現在、蓚酸前駆物質の侵襲が少ない定量投与法として、胃管による投与を用いた結石形成モデルラットでの研究を予定している。

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公開日: 2012-07-19  

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