前年度I~IIIに引き続き、下記の研究を行った。 IV survivin遺伝子導入でDCの生存期間、生存率の延長が得られるかについての検討 β-galactsidase遺伝子を導入DC:DC-LacZ、非感染DC(i-DC)、に比してsurvivin遺伝子導入DCの生存率の改善をtrypan blue stainingで確認した。AnnexinVを用いたflow cytometory、TUNEL染色でも同様の結果であった。 V膀胱癌細胞株(母細胞と抗癌剤耐性株の双方)に対するCTL誘導能の検討 (1)膀胱癌細胞株(母細胞および抗癌剤耐性株)に対する細胞傷害活性の検討 膀胱癌細胞株T-24に対してコントロールに比して高い障害活性(E/T比25で約40%)を認めた。抗がん剤耐性株に対しては、現在検討中である。(2)誘導された細胞傷害活性の解析誘導された障害活性については抗CD4抗体、抗CD8抗体、抗MHCclassI、抗MHCclassII抗体を用いたantibody blocking assayを行い、MHC classI拘束性、CD8優位な障害であることを認めた。 (3)DCへのsurvivin導入時期についての検討 CTLを誘導する時期をsurvivinの遺伝子導入時期から1週間ずらしても行ったが、即時でCTL誘導を行った時に比べて強度は落ちるものの高い細胞障害活性が得られることを認めた。
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