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2012 年度 実績報告書

精嚢分泌タンパク質による精子膜構造の制御を介した受精能抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22791502
研究機関桐蔭横浜大学

研究代表者

吉田 薫  桐蔭横浜大学, 先端医用工学センター, 講師 (70398973)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード精子 / 受精能 / 膜ラフト / 糖脂質 / 膜タンパク質
研究概要

本研究では精嚢分泌タンパク質による精子膜構造の制御を介した精子運動・受精能獲得の抑制機構について研究を行う。申請者はこれまでにSEMGが精子の運動及び受精能獲得過程を抑制する作用を持つことを明らかにしている。その受容分子機構についてはマウスにおける相同タンパク質SVS2に対するガングリオシドGM1の関与及び、ヒトにおいて近年明らかになったSEMGと結合するeppinとその複合体の関与が考えられるがその詳細については未だ研究途上である。EPC複合体は精子膜ラフト構造に関連して存在することが考えられているので、これまでの検討に加えて、EPC複合体タンパク質の検出を試みる。
①膜ラフト構造への影響の検討:ヒト精子におけるSEMGによる膜ラフト構造への影響はこれまでの研究である程度明らかになってきているが、精子の洗浄法および固定法等に大きく影響を受けるので慎重に検討する必要がある。そこで精子洗浄法及び固定による膜ラフト構造変化を検討した。本年度はPFAによる固定がSEMGの精子膜への結合に影響することを見いだした。引き続き、架橋を行わない方法を検討している。また、SEMG抗体による精子膜画分の免疫沈降でEPC複合体構成成分の検出についても継続して行った。②精子ミトコンドリアと運動性の関連検討:昨年度に引き続き、96穴プレートにてシングルセルPCRを行う検討を行ったが、シングルセルで直接のミトコンドリア遺伝子増幅は困難であり、現在は解決策としてあらかじめ全ゲノムを非特異に増幅する方法を検討中である。増幅が可能であることは確認できたが、目的遺伝子の増幅には至っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度、交付金額が備品購入に不足したため、②精子ミトコンドリアと運動性の関連検討については方法の変更を余儀なくされ、条件検討に手間取っている。その他の検討項目についてはおおむね順調である。

今後の研究の推進方策

②精子ミトコンドリアと運動性の関連検討については方法の変更を余儀なくされ、条件検討に手間取っているため、本研究課題期間中は検出方法の確立までで終了するように変更せざるを得ない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] SVS2 inhibits sperm capacitation by regulating the efflux of cholesterol from sperm plasma membrane.2012

    • 著者名/発表者名
      Araki, N., Yoshida, K., Kawano, N., Miyado, K., and Yoshida, M.
    • 学会等名
      The International Symposium on the Mechanisms of Sexual Reproduction in Animals and Plants
    • 発表場所
      Nagoya , Japan
    • 年月日
      20121112-20121116
  • [学会発表] マウス受精能獲得抑制因子SVS2の精子膜コレステロール維持作用2012

    • 著者名/発表者名
      荒木直也, 河野菜摘子,吉田薫,宮戸健二,吉田学
    • 学会等名
      日本動物学会第83回大会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      20120913-15

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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