当研究は、子宮肉腫の発生に関わる蛋白質をiTRAQ法を用いて網羅的に解析し、診断・創薬の鍵となる蛋白質を同定することを目的とした。子宮肉腫・正常子宮筋組織からタンパク質を抽出し、iTRAQ解析を行って,子宮肉腫で特異的に発現が増強または減弱している蛋白質をそれぞれ8種類・11種類選出し、それぞれの蛋白質について、その発現を臨床検体を用いて免疫組織染色で確認した。 これによって、子宮平滑筋肉腫で発現が特異的に増強・減弱している蛋白質Cおよび蛋白質Lを同定した。現在、これらタンパク質の機能解析を行っている。
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