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2012 年度 実績報告書

LH、FSH合成・分泌制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22791533
研究機関島根大学

研究代表者

折出 亜希  島根大学, 医学部, 助教 (00423278)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードゴナドトロピン / GnRH / 下垂体
研究概要

性腺刺激ホルモンであるLuteinizing hormone(LH)とFollicle-stimulating hormone (FSH)はともに下垂体前葉のゴナドトロピン産生細胞から分泌され、性機能に対し重要な役割を果たしている。この2つのホルモンは、主に視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)により制御されるが、GnRH以外の脳、視床下部ホルモンや生理活性物質によりゴナドトロピンが制御されている可能性も考えられる。そこでヒツジ視床下部からcAMPを活性化する物質として発見されたPituitary adenylate cyclase-activation polypeptide (PACAP)について、ゴナドトロピン産生調節に対する役割について検討を行った。ゴナドトロピン産生細胞のモデル細胞としてLβT2細胞を使用した。LβT2細胞をGnRHで刺激するとPACAP及びPACAPの受容体であるPAC1-RのmRNAが増加した。LβT2細胞にPAC1-Rを発現させてPACAPで刺激をするとLHβ、FSHβサブユニットプロモーター活性が増加した。perifusion systemを使用しGnRHパルス頻度を変化させてPACAP mRNAの発現を検討したところ、30分に1回の高頻度刺激より120分に1回の低頻度刺激においてPACAP発現が増加した。視床下部で産生されているPACAPはGnrHと同様にパルス状に分泌されている可能性が考えられるため、PACAPをパルス状にLβT2細胞に投与し、ゴナドトロピン発現について検討を行った。高頻度PACAPパルス刺激ではLHβがFSHβに比べて優位に増加し、低頻度パルス刺激ではFSHβ発現がLHβに比べて優位に発現した。以上の結果よりPACAPもまたGnRHと同様にゴナドトロピンの特異的産生に関与している可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Extracellular Signal-Regulated Kinase (ERK) Activation and Mitogen-Activated Protein Kinase Phosphatase 1 Induction by Pulsatile Gonadotropin-Releasing Hormone in Pituitary Gonadotrophs.2012

    • 著者名/発表者名
      H Kanasaki
    • 雑誌名

      Journal of Signal Transduction

      巻: 2012 ページ: 1-7

    • DOI

      doi: 10.1155/2012/198527.

  • [雑誌論文] Role of Neurokinin B and Dynorphin A in pituitary gonadotroph and somatolactotroph cell lines.2012

    • 著者名/発表者名
      Tselmeg Mijiddorj
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 59 ページ: 631-40

  • [学会発表] Expression of the Pituitary Adenylate Cyclase-Activating Polypeptide (PACAP) Type 1 Receptor (PAC1R) Potentiates the Effects of GnRH on Gonadotropin Subunit Gene Expression2012

    • 著者名/発表者名
      H Kanasaki
    • 学会等名
      ENDO2012
    • 発表場所
      Huston, USA
    • 年月日
      20120623-20120626
  • [学会発表] Possible Involvement of PACAP and PACAP type 1 Receptor in GnRH-Induced FSHβ-Subunit Gene Expression2012

    • 著者名/発表者名
      A Oride
    • 学会等名
      ENDO2012
    • 発表場所
      Huston, USA
    • 年月日
      20120623-20120626
  • [学会発表] GnRH産生ニューロンにおけるキスペプチンによるGnRH受容体発現について

    • 著者名/発表者名
      折出亜希
    • 学会等名
      第17回日本生殖内分泌学会学術集会
    • 発表場所
      東京ステーションコンファレンス(東京都千代田区)

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公開日: 2014-07-24  

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