HLA-E、HLA-Gが脱落膜単核球細胞集団形成に寄与するためには、特にHLA-Gが胎盤トロホブラストに強く発現していることが重要であるが、近年、HLA-Gは胎盤トロホブラスト以外にも存在するという報告が多い。これを検証するため、本研究では、卵胞液中のHLA-Gについて解析を行い、ELISAと免疫沈降で矛盾した結果を得た。この矛盾は、卵胞液中の何らかの物質がELISAで偽陽性を示したためと考えられた。今後は、ELISAにおける偽陽性の原因を解析し、さらに高感度なHLA-G検出法を開発する予定である。
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