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2011 年度 実績報告書

ALDH1活性を指標にした子宮内膜・子宮体癌細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22791549
研究機関順天堂大学

研究代表者

須賀 新  順天堂大学, 医学部, 助教 (70445542)

キーワード子宮内膜 / 子宮体癌 / 幹細胞 / ALDH1 / side population細胞
研究概要

我々はHoechst33342の取り込みの低い分画の細胞(side population cells,SP細胞)を用いて癌幹細胞の特性を解析してきた。子宮体癌細胞株Hec1細胞のSP細胞は癌幹細胞の性質を示し、著明な運動能亢進と間葉系細胞への分化能が子宮体癌幹細胞の特徴であると考えられる。それぞれの細胞におけるALDH1の発現をリアルタイムPCRにより解析したところ、SP細胞において有意に発現の亢進をみとめALDH1は子宮体癌幹細胞のマーカーであることが示唆された。精巣特異的発現遺伝子として同定されたdbpC/contrinは、胚細胞だけではなく、胎盤絨毛細胞、胚細胞性腫瘍、大腸がんなどにも発現が報告され、癌幹細胞との関与が示唆されている。本年度は子宮体癌細胞株を用いて癌幹細胞形質獲得機構におけるdbpC/contrin(以下dbpC)の関与とALDH1の発現を解析した。1)内因性dbpCの発現がみとめられない子宮体癌Ishikawa(IK)細胞株にdbpC発現ベクターを形質導入し、過剰発現株(IK-dbpC細胞)を樹立した。2)IK-dbpC細胞はmock細胞に比べて細胞増殖能が亢進し、幹細胞マーカーALDH1の発現が亢進していた。3)各細胞株のSP細胞の割合を解析したところ、mock細胞に比べIK-dbpC細胞において約10倍のSP出現率をみとめた(mock:0.058%,IK-dbpc:0.64%,p=0.03)。4)IK-dbpC-SP細胞は長期増殖能を示し再解析により25%と高率のSP細胞の再出現をみとめたのに対し、IK-dbpc-nonSP細胞は2週間以内に増殖は停止し細胞死に至った。5)IK-dbpc細胞にdbpcsiRNAを導入したところ、ALDH1発現の減少とSP細胞の割合の減少をみとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 化学療法併用放射線療法が奏効した外陰癌の1例2011

    • 著者名/発表者名
      今井幸, 須賀新尾崎理恵, 利岡あゆみ, 木村美葵, 寺尾泰久, 加藤聖子竹田省, 宮井健太郎
    • 雑誌名

      日本産科婦人科学会東京地方部会会誌

      巻: 60 ページ: 56-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 後腹膜リンパ節郭清術後のリンパ膿瘍についての検討2011

    • 著者名/発表者名
      須賀新, 寺尾泰久, 阿部弥生, 加塚有紀, 金田容秀, 荻島大貴, 竹田省
    • 雑誌名

      日本産婦人科感染症研究会学術講演会誌

      巻: 26 ページ: 50-56

    • 査読あり
  • [学会発表] 骨外性子宮原発骨肉腫の一例2011

    • 著者名/発表者名
      須賀容秀, 木村美葵, 寺尾泰久, 加藤聖子, 竹田省
    • 学会等名
      第63回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20110829-31
  • [学会発表] 婦人科悪性腫瘍手術における静脈血栓塞栓症に対するFDP-D測定の有効性について2011

    • 著者名/発表者名
      須賀新, 寺尾泰久, 竹田純, 氏平由紀, 楠木総司, 木村美葵, 金田容秀, 荻島大貴, 加藤聖子, 竹田省
    • 学会等名
      第50回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20110722-24

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公開日: 2013-06-26  

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