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2011 年度 実績報告書

顆粒膜細胞におけるアンドロゲンレセプター発現は卵胞発育に重要か?

研究課題

研究課題/領域番号 22791556
研究機関大阪医科大学

研究代表者

林 篤史  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80411338)

キーワードアンドロゲンレセプター / 子宮内膜症 / 不妊症
研究概要

【目的】子宮内膜症が不妊を引き起こす機序は多岐にわたり不明な点が多い。雄性個体においてエストロゲンが生殖機能や脂質代謝など様々な生理機能に重要であることが明らかになりつつあるが、雌性における男性ホルモンの重要性に関しては多くの謎が存在する。アンドロゲンレセプター(AR)は顆粒膜細胞に局在していることから、我々は子宮内膜症の妊孕性に対する影響を検討する目的で、顆粒膜細胞におけるARおよびFSH-R mRNA発現について解析した。さらにARプロモーター領域のメチル化の有無を検討した。【対象と方法】2003年10月から2009年9月までに、当院での採卵時に顆粒膜細胞を得られた75例を対象とした。インプォームドコンセントを行い、顆粒膜細胞におけるARおよびFSH-R mRNA発現を、One Step real time PCRで測定し、子宮内膜症性不妊症(28例)と対象群を子宮内膜症を有さない男性不妊および卵管性不妊症例(47例)として〓 -〓 CT法を用いて比較検討した。また子宮内膜症性不妊症(5例)のARプロモーター領域のメチル化の有無をPCR法を用いて解析し、非子宮内膜症(11例)を対象群として検討した。【結果】非子宮内膜症性不妊では妊娠群で有意にARの発現が高くARとFSH-Rの発現率に相関関係がみられたが、子宮内膜症性不妊ではみられなかった。また子宮内膜症性不妊では非子宮内膜症性不妊に比較して有意にAR発現率が低く、プロモーター領域もメチル化されていた。【まとめ】非子宮内膜症性不妊ではFSH-RによるAR発現のregulationがプロモーター領域のメチル化により阻害されている可能性が示唆された。
なお、これまでの結果については現在英語論文として投稿、査読中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 子宮内膜症症例の顆粒膜細胞におけるアンドロゲンレセプター(AR)の発現とARプロモーター領域のメチル化の有無の検討2011

    • 著者名/発表者名
      林美佳、山下能毅、福田真実子、川邉紗智子、苅田正子、林篤史、奥田喜代司、大道正英
    • 学会等名
      第56回日本生殖医学会学術講演会・総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-12-08
  • [学会発表] 子宮内膜症症例の顆粒膜細胞におけるアンドロゲンレセプター(AR)の発現とARプロモーター領域のメチル化の有無の検討2011

    • 著者名/発表者名
      林美佳、林篤史, ほか
    • 学会等名
      第63回日本産婦人科学会・総会・学術講演会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2011-04-15

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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