抗原提示細胞としてのB細胞上の共刺激分子リガンドであるPD-L1の発現をCpG-DNAによって亢進させることができた。スギ花粉症患者の末梢血から分離したCD4+T細胞をスギ花粉抗原で刺激した際に、T細胞から産生されるTh2サイトカインであるIL-5、IL-13の産生を、CpG-DNAで処理したB細胞で抑制することができた。これは、CpG-DNAが、B細胞上の抑制的共刺激分子リガンドであるPD-L1の発現が亢進したからであると考えられた。また、CpG-DNAがB細胞上のPD-L1の発現を亢進させる際のシグナル伝達経路についても明らかにできた。
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