研究課題
若手研究(B)
本研究では、鼻科領域における再生治療の確立を目指し、骨髄細胞を用いた嗅覚組織再生の促進について検討した。その結果、嗅球組織再生時においてバルプロ酸(抗てんかん薬)は転写活性化を促し、神経細胞産生能力を回復させる可能性を有することが示唆された。またサイトカイン投与は長期的な嗅覚障害に対して有効であることが示唆されたが、骨髄細胞の神経細胞への分化誘導については新たな因子の検討が必要であることが示唆された。