花粉症に対する初期療法の分子メカニズムの解明

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22791607
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 北村 嘉章 徳島大学, 病院, 講師 (60380028)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 花粉症 / 初期療法 / 遺伝子発現 / ヒスタミンH1受容体

研究概要

スギ花粉症患者において、ヒスタミンH_1受容体拮抗薬による初期療法群は無治療群と比べ、くしゃみ、水様性鼻汁などのアレルギー性鼻炎症状が抑制され、同時にその鼻粘膜のヒスタミンH1受容体遺伝子発現が抑制された。花粉症に対するヒスタミンH_1受容体拮抗薬による初期療法の分子メカニズムとして、鼻粘膜におけるヒスタミンH_1受容体遺伝子発現の亢進を抑制し、効果を発現することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 初期療法はなぜ有効なのか? (2012)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章、水口博之、福井裕行、武田憲昭
  • 雑誌名: JOHNS 巻: vol.28、No.1 ページ: 55-58
• [雑誌論文] ヒスタミンH1受容体遺伝子発現の亢進メカニズムと花粉症初期療法の分子機構 (2012)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章、水口博之、福井裕行、武田憲昭
  • 雑誌名: 臨床免疫・アレルギー科 巻: 57 ページ: 45-51
• [雑誌論文] スギ花粉症に対する初期療法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章、水口博之、福井裕行、武田憲昭
  • 雑誌名: 小児科 巻: vol.52、No.6 ページ: 853-858
• [雑誌論文] preseasonal prophylactic treatment with antihistamines suppresses nasal symptoms and expression of histamine H1 receptor mRNA in the nasal mucosa of patients with pollinosis (2010)
  • 著者名/発表者名: H. Mizuguchi, Y. Kitamura, et al.
  • 雑誌名: Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacol ogy 巻: 32 ページ: 745-748
  • DOI: DOI:10.1358/mf.2010.32.10.1533687
  • 査読あり
• [学会発表] スギ花粉症に対する鼻噴霧ステロイド薬のH1受容体遺伝子発現への効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章
  • 学会等名: 第30回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: 琵琶湖ホテル(滋賀県)
  • 年月日: 2012-02-16
• [学会発表] ヒスタミンH1受容体拮抗薬を用いたスギ花粉症初期療法におけるH1受容体とサイトカイン遺伝子発現の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章
  • 学会等名: 第50回日本鼻科学会総会ならびに学術講演会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター(岡山県)
  • 年月日: 2011-12-01
• [学会発表] ヒスタミンH1受容体拮抗薬を用いたスギ花粉症初期療法におけるH1受容体遺伝子発現の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章
  • 学会等名: 第30回国際鼻科感染アレルギーシンポジウム
  • 発表場所: ANAインターコンチネンタル東京(東京都)
  • 年月日: 2011-09-20
• [学会発表] ヒスタミンH1受容体遺伝子発現の亢進メカニズムと花粉症初期療法の分子機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章
  • 学会等名: 第60回日本アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 2010-11-25
• [学会発表] スギ花粉症における初期療法の作用機序の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村嘉章
  • 学会等名: 第49回日本鼻科学会総会ならびに学術講演会
  • 発表場所: ネッサンスサッポロホテル(北海道)
  • 年月日: 2010-08-26