好酸球浸潤の多い鼻茸群では好酸球浸潤の少ない鼻茸群と比較して、LPS刺激による線維芽細胞のVEGF産生は有意に上昇していた。デキサメタゾン(10^<-6> mol)によりVEGF産生は有意に抑制された。VEGFの免疫染色において、線維芽細胞は好酸球浸潤の多い鼻茸群では有意に強く染まっていた。 好酸球浸潤の多い鼻茸群では好酸球浸潤の少ない鼻茸群と比較してVEGF産生をする線維芽細胞数が多く、またLPS刺激などの外因因子が作用することでVEGF産生がより高い結果であった。VEGF産生が高いことは鼻茸の発生の一因である可能性があると思われた。
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