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2010 年度 実績報告書

粘膜上皮と上皮内樹状細胞の相互作用制御による抗原認識機構の調節

研究課題

研究課題/領域番号 22791615
研究機関札幌医科大学

研究代表者

黒瀬 誠  札幌医科大学, 医学部, 助教 (60404696)

キーワード特異的免疫療法 / 樹状細胞 / テロメラーゼ遺伝子導入培養ヒト粘膜上皮細胞
研究概要

近年盛んに検証されている舌下免疫療法の基礎的裏づけと,効率的な特異的免疫療法の確立のため,口腔粘膜上皮と樹状細胞の相互作用について検討することを目的とする。生体防御の最前線である口腔・咽頭粘膜では,免疫応答誘導あるいは免疫寛容のための抗原の認識・提示が行われ、この機構には上皮細胞と樹状細胞の相互作用と連携が不可欠である。特に,樹状細胞の活性化や上皮内への突起の伸長の調整は抗原認識に重要な点であろう。今回の研究の特徴は、申請者が開発したテロメラーゼ遺伝子導入培養ヒト粘膜上皮細胞を用い,単に免疫療法の機序解明だけでなく,抗原認識機構の調節により獲得免疫の賦活化や免疫寛容の誘導に結びつけるという将来性のある研究を目指している。
In vivo解析
〈ヒト口腔粘膜・口蓋扁桃・咽喉扁桃上皮のバリア機能の解析〉
ヒト正常口腔粘膜・扁桃上皮のタイトおよびギャップ結合の発現機構の解析
正常口腔粘膜・口蓋扁桃・咽頭扁桃上皮に発現していると考えられるタイト結合関連蛋白(claudin-1~-14, occludin, ZO-1, JAM-1)およびギャップ結合蛋白を免疫染色,Wbstern blot, RT-PCRなどの手法を用いて,蛋白およびmRNAレベルで発現を検索した.
In vitro解析
〈テロメラーゼ遺伝子導カン培養口腔粘膜細胞系の確立〉
テロメラーゼ活性化により初代培養ヒト口腔粘膜上皮細胞を不死化させ正常ヒト口腔粘膜上皮細胞株を樹立に成功した。この系を用いて、種々の刺激条件でのバリア機能を解析した。
〈noncontact cocluture system(共培養システム)を用いた解析〉
培養ヒト鼻粘膜上皮と培養ヒト鼻粘膜線維芽細胞とのnoncontact cocluture systemを用いてin vivoに近い状態での樹状細胞との関連を探った.

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公開日: 2012-07-19  

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