アレルギー性鼻炎におけるTh2サイトカイン制御因子としてのZNF143の機能解析

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22791640
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 産業医科大学
• 研究代表者: 若杉 哲郎 産業医科大学, 医学部, 助教 (20461569)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 転写因子 / ZNF143 / Th2サイトカイン / アレルギー性鼻炎 / 好酸球

研究概要

ヒト鼻粘膜におけるZNF143 mRNAの発現量は、IL-5 /IL-13 mRNAの発現量、総IgE値との間に有意な相関関係があった。これは、転写因子ZNF143がTh2サイトカインの転写制御を介してアレルギー性鼻炎に関与している可能性を初めて示した。またメカニズムとして、ZNF143がGATA-3と分子会合することで、Th2サイトカイン制御に関わっている可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Different expression of erbB1/2 and tight junction proteins in hypertrophic inferior turbinates and nasal polyps (2013)
  • 著者名/発表者名: Nguyen KH、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: Eur Arch Otorhinolaryngol 巻: 270巻 ページ: 945-51
  • DOI: DOI:10.1007/s00405-012-2166-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] 上顎骨褐色腫を合併した原発性副甲状腺機能亢進症例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎、他
  • 雑誌名: 耳鼻咽喉科臨床 巻: 105巻 ページ: 973-980
  • DOI: DOI:10.5631/jibirin.105.973
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of epidermal growth factors, erbBs, in the nasal mucosa of patients with chronic hypertrophic rhinitis (2012)
  • 著者名/発表者名: Nguyen KH、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: ORL J Otorhinolaryngol Relat Spec 巻: 74巻 ページ: 57-63
  • DOI: DOI:10.1159/00335583
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synergism of Staphyrococcus aureus Colonization and Allergic Reaction in the Nasal Cavity in Mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Hohchi N、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: Int Arch Allergy Immunol 巻: 159巻 ページ: 33-40
  • DOI: DOI:10.1159/000335200
  • 査読あり
• [雑誌論文] 頭頸部癌におけるシスプラチン耐性の分子機序 (2011)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎、他
  • 雑誌名: 耳鼻咽喉科臨床 巻: 104巻 ページ: 161-170
  • DOI: DOI:10.5631/jibirin.104.161
• [雑誌論文] Prediction model for hearing outcome in patients with idiopathic sudden sensorineural hearing loss (2011)
  • 著者名/発表者名: Suzuki H、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: Eur Arch Otorhinolaryngol 巻: 268巻 ページ: 497-500
  • DOI: DOI:10.1007/s00405-010-1400-2
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of ZNF143 in tumor growth through transcriptional regulation of DNA replication and cell-cycle-associated genes (2010)
  • 著者名/発表者名: Izumi H、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: Cancer Sience 巻: 101巻 ページ: 2538-2545
  • DOI: DOI:10.1111/j.1349-7006
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clinical significance of ultrasonographic examination including detection of thyroid gland diseases when surveying cervical lymph nodes in subjects with oral squamous cell carcinoma (2010)
  • 著者名/発表者名: Wakasugi-Sato N、Wakasugi T、他
  • 雑誌名: Oral Surg Oral Med Pral Pathol Oral Radiol Endod 巻: 109巻 ページ: 78-85
  • DOI: DOI:10.1016/j.tripleo.2010.01.011
  • 査読あり
• [学会発表] 頭頸部癌におけるTh細胞サブセット分化に関連する転写因子の発現検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第31回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: 倉敷市芸文館(倉敷市)
  • 年月日: 20130207-09
• [学会発表] 当科におけるリンパ節生検の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第23回頭頸部外科学会
  • 発表場所: 城山観光ホテル(鹿児島市)
  • 年月日: 20130124-25
• [学会発表] 遠隔転移に対して積極的治療を行い、長期予後が得られている中咽頭腺様嚢胞癌症例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第25回日本口腔・咽頭学会
  • 発表場所: 熊本県立劇場(熊本市)
  • 年月日: 20120912-13
• [学会発表] 制吐薬3剤併用によるTPF療法の有害事象についての検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第36回頭頸部癌学会
  • 発表場所: 島根県民会館(松江市)
  • 年月日: 20120607-08
• [学会発表] GATA-3に会合する新規分子ZNF143とTh2サイトカインの発現解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第30回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: 琵琶湖ホテル(大津市)
  • 年月日: 20120216-18
• [学会発表] シスプラチンによるDNA障害に対する転写因子ZNF143とp73の協調的作用の機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第35回日本頭頸部癌学会
  • 発表場所: ウインク愛知(名古屋市)
  • 年月日: 20110609-10
• [学会発表] 頭頸部癌におけるシスプラチン感受性/耐性因子としての転写因子ZNF143の機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第112回日本耳鼻咽喉科学会総会
  • 発表場所: 京都国際会議場(京都市)
  • 年月日: 20110516-20
• [学会発表] 頭頸部がんにおけるシスプラチンベース化学療法の感受性規定因子としての転写因子ZNF143の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 学会等名: 第34回日本頭頸部癌学会
  • 発表場所: 京王プラザホテル(東京都)
  • 年月日: 20100610-11
• [図書] 耳鼻咽喉科診療 私のミニマム・エッセンシャル (2011)
  • 著者名/発表者名: 若杉哲郎
  • 総ページ数: 96-101
  • 出版者: 全日本病院出版会