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2011 年度 実績報告書

コチレニンAによる網膜分化、抗腫瘍および神経保護の可能性の追求

研究課題

研究課題/領域番号 22791649
研究機関山形県立米沢女子短期大学

研究代表者

柏木 佳子  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 助手 (90375345)

キーワードコチレニンA / 網膜芽細胞腫 / 神経節細胞 / 抗腫瘍
研究概要

我々はこれまで、真菌由来ジテルペノイド化合物であるコチレニンAが、網膜芽細胞腫細胞株Y-79・WERI-Rb-1細胞に対して、細胞増殖抑制およびアポトーシスを誘導すること、網膜発生時に発現するPAX6遺伝子や視細胞特異的に発現するRhodopsin遺伝子のmRNAの発現を誘導することを明らかにし、コチレニンAが網膜芽細胞腫に対して腫瘍の性質を変化させて網膜分化を誘導する可能性を見出した。また、Y-79とWERI-Rb-1細胞において、コチレニンAによって、網膜発達に関与するPAX6のスプライスバリアント(5a)mRNAは誘導されず、正常なPAX6 mRNAの転写が活性化されることを明らかにした。一方で、WERI-Rb-1においてのみ、コチレニンAはPAX6のエクソン3と4の間に存在するプロモーターを活性化し、エクソン5が欠損したスプライスバリアントPAX6(Δexon5)mRNAを誘導することを明らかにした。さらに、コチレニンAは、網膜芽細胞腫細胞株に対してヒストン脱アセチル化阻害作用は持たないことを明らかにした。本年度は、ラット網膜視神経節細胞株(RGC5)にコチレニンAを投与し、神経保護をになう神経栄養因子(NGF, GDNF, BDNF)のmRNA・タンパク質が誘導されるかをPCR法、Western Blot法にて発現解析したところ、コチレニンA投与によって神経栄養因子のmRNA・タンパク質発現に変化が見られなかった。また、ヒト人工多能性幹細胞(iPS)にコチレニンAを投与し、発達を担う転写因子群が投与初期に制御されているかを、PCRアレイ法を用いて発現解析したが、発達を担う転写因子群の遺伝子発現に大きな変化は観察されなかった。これらのことから、網膜視神経節細胞や人工多能性細胞において、コチレニンAには強い神経保護誘導作用がない可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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