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2010 年度 実績報告書

マウス表皮細胞から角膜上皮細胞への形質転換に関わる因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22791665
研究機関愛媛大学

研究代表者

小林 剛  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座助教 (70380285)

キーワード表皮前駆細胞 / 角膜上皮細胞 / 形質転換 / ケラチン12 / 角膜実質 / 角膜輪部 / 間葉系細胞由来因子 / 角膜上皮再生医療
研究概要

自己の表皮細胞から形質転換した角膜上皮細胞は、培養角膜上皮移植における有用な細胞源となる可能性がある。本課題の目的は形質転換に関与する因子の決定であり、22年度の研究ではまず、マウス表皮細胞(MKC)を用いた形質転換モデルの作製を試みた。角膜特異的分化マーカーであるケラチン12(K12)の発現によりGFPを発現するK12Cre/ZEGマウス由来のMKCを無血清培地(CnT-07)で培養し、プラスチック、羊膜、またはWTマウス(C57BL/6)より摘出した角膜実質上に播種(1x10^4/cm^2)、Ca^(++)(0.4mM)を添加した無血清培地(CnT-30)またはSHEM(5%FBS)で4日間培養後、GFPの発現を蛍光顕微鏡で確認した。その結果、角膜実質上に播種したK12Cre/ZEGマウス由来の細胞にGFPの発現が認められた。これらGFP陽性細胞は角膜周辺部に集中して存在した。GFPの発現は無血清培地またはSHEMのどちらの培地を用いた場合にも認められた。一方で、プラスチック上、羊膜上ではGFP陽性細胞は認められなかった。また、これらの環境でMKCを正常角膜上皮細胞と混和して培養した場合にもGFPの発現は認めなかった。以上のことから、MKCが、K12を発現する角膜上皮様細胞に形質転換可能であることが示唆された。形質転換は角膜周辺部の細胞外基質または輪部由来液性因子が必要であり、また、角膜上皮細胞の刺激だけでは誘導されない可能性が示唆された。現在、形質転換効率の定量を試みているところである。今後、遺伝子発現解析アレイ(affimetrix)を用いた解析を行うことで、形質転換に関与する因子の同定を行うことが可能であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 培養マウス表皮細胞から角膜上皮様細胞への形質転換の検討2010

    • 著者名/発表者名
      小林剛
    • 学会等名
      第114回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県)
    • 年月日
      2010-04-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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