Transwellを利用した極性をもつ網膜色素上皮細胞の培養法の確立

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22791674
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 眼科学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 園田 祥三 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (20325806)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: 細胞・組織 / polarized cell / 網膜色素上皮 / 加齢黄斑変性

研究概要

近年、Transwellを利用した網膜色素上皮細胞(RPE)培養によって、細胞極性を示すRPE(polarized RPE)培養が可能になっている。我々は、さらに培養法を改良し、ヒトおよびブタRPEで、細胞極性が高くより分化した培養法を確立した。極性RPEの特徴は、形態的には細胞表面に微絨毛がよく発達、tight junction, adherence junctionがよく発達し形態的に生体RPEときわめて類似。機能的には、trans epithelial resisatance(TER)値がブタで200Ω・cm2以上)、permeability assayで自由な物質の透過が制御、さらにVEGFやPEDFの極性分泌が生体と同じであることを確認した。

研究成果

• [雑誌論文] Combination of ultrasound and Bubble liposome enhance the effect of doxorubicin and inhibit murine osteosarcoma growth (2011)
  • 著者名/発表者名: Ueno Y, Sonoda S, Suzuki R, Yokouchi M, Kawasoe Y, Tachibana K, Maruyama K, Sakamoto T, Komiya S.
  • 雑誌名: Cancer Biol Ther 巻: 12(4) ページ: 270-277
  • URL: http://dx.doi.org/10.4161/cbt.12.4.16259
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stromal cell-derived factor-1 is essential for photoreceptor cell protection in retinal detachment (2010)
  • 著者名/発表者名: Otsuka H, Arimura N, Sonoda S, Nakamura M, Hashiguchi T, Maruyama I, Nakao S, Hafezi-Moghadam A, Sakamoto T.
  • 雑誌名: Am J Pathol 巻: 177(5) ページ: 2268-2277
  • URL: http://dx.doi.org/10.2353/ajpath.2010.100134
  • 査読あり
• [雑誌論文] alphaB-crystallin regulation of angiogenesis by modulation of VEGF (2010)
  • 著者名/発表者名: Kase S, He S, Sonoda S, Kitamura M, Spee C, Wawrousek E, Ryan SJ, Kannan R, Hinton DR
  • 雑誌名: Blood 巻: 115(16) ページ: 3398-3406
  • DOI: doi:10.1182/blood-2009-01-197095
  • 査読あり
• [学会発表] 中心性漿液性脈絡網膜症に対する低照射容量PDTの検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 園田祥三, 大塚寛樹, 白澤誠, 有村昇, 上笹貫太郎, 喜井裕哉, 大久保明子, 坂本泰二
  • 学会等名: TEAM2011
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 2011-12-02
• [学会発表] 黒色細胞腫に伴う網膜下新生血管に対しベバシズマブ硝子体注射が奏功した1例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 上笹貫太郎, 大塚寛樹, 喜井裕哉, 園田祥三, 坂本泰二
  • 学会等名: 第81回九州眼科学会
  • 発表場所: 沖縄県市町村自治会館(那覇市)
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] 角膜内皮移植術後に発症したサイトメガロウィルス角膜内皮炎の一例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 内野英輔, 園田祥三, 藤田敦子, 精松泰子, 坂本泰二
  • 学会等名: 第81回九州眼科学会
  • 発表場所: 沖縄県市町村自治会館(那覇市)
  • 年月日: 2011-05-27
• [学会発表] NSAIDs点眼による脈絡膜血管新生抑制 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉永就正, 有村昇, 大塚寛樹, 竹之内和則, 貞村ゆかり, 野間聖, 川原幸一, 園田祥三, 橋口照人, 丸山征郎, 坂本泰二
  • 学会等名: 第115回日本眼科学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 2011-05-13
• [学会発表] AlphaB-crystallinによる実験的脈絡膜新生血管の制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加瀬諭, 園田祥三, 北村瑞, StephenRyan, DavidHinton, 石田晋
  • 学会等名: 第115回日本眼科学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 2011-05-12
• [学会発表] Transwell^<TM>を用いた極性ブタ網膜色素上皮細胞の培養 (2011)
  • 著者名/発表者名: 園田祥三, 大塚寛樹, 白澤誠, 有村昇, 園田恭志, 坂本泰二
  • 学会等名: 第115回日本眼科学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 2011-05-12
• [学会発表] Assay For Establishment Of Highly Polarized Porcine Retinal Pigment Epithelial Cells (2011)
  • 著者名/発表者名: Shozo Sonoda, Makoto Shirasawa, Hiroki Otsuka, Toshio Hisatomi, Noboru Arimura, Yasushi Sonoda, Taiji Sakamoto
  • 学会等名: ARVO2011
  • 発表場所: Fort Lauderdale U. S. A
  • 年月日: 2011-05-01
• [学会発表] ポリープ状脈絡膜血管症に対するbevacizumabとranibizumabの治療の比較 (2011)
  • 著者名/発表者名: 園田祥三, 白澤誠, 有村昇, 上笹貫太郎, 大塚寛樹, 大久保明子, 坂本泰二
  • 学会等名: 厚生労働省難治性疾患克服研究事業網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班平成22年度班会議
  • 発表場所: 名古屋市立大学(名古屋市)
  • 年月日: 2011-01-21
• [学会発表] 硝子体出血における硝子体中液性因子濃度の評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 有村昇, 吉永就正, 大塚寛樹, 山切啓太, 園田恭志, 尾辻太, 園田祥三, 坂本泰二
  • 学会等名: 第49回日本網膜硝子体学会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪市)
  • 年月日: 2010-11-26
• [学会発表] ポリープ状脈絡膜血管症に対するbevacizumabとranibizumabの治療の比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 園田祥三, 白澤誠, 有村昇, 上笹貫太郎, 松尾由紀子, 大久保明子, 坂本泰二
  • 学会等名: 第27回日本眼循環学会
  • 発表場所: ポートピアホテル(神戸市)
  • 年月日: 2010-07-31
• [学会発表] インターフェロン療法中に生じた脈絡膜新生血管に対しbevacizumab投与が有用であった1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松尾由紀子, 園田祥三, 有村昇, 大久保明子, 坂本泰二
  • 学会等名: 第27回日本眼循環学会
  • 発表場所: ポートピアホテル(神戸市)
  • 年月日: 2010-07-30
• [学会発表] NSAIDs Induce Antioxidant Proteins in Retinal Pigment Epithelial Cells (2010)
  • 著者名/発表者名: N. Yoshinaga, N. Arimura, S. Sonoda, K. Takenouchi, S. Noma, K.-I. Kawahara, T. Hashiguchi, I. Maruyama, T. Sakamoto
  • 学会等名: ARVO2010 Annual Meeting
  • 発表場所: U. S. A,(Greater Fort Lauderdale)
  • 年月日: 2010-05-03
• [学会発表] Suppression of TGF-β-Induced Upregulation of Connective Tissue Growth Factor by Ceramide in Human RPE Cells (2010)
  • 著者名/発表者名: S. Sonoda, M. Kitamura, C. Spee, S. J. Ryan, T. Sakamoto, R. Kannan, D. R. Hinton
  • 学会等名: ARVO2010 Annual Meeting
  • 発表場所: U. S. A,(Greater Fort Lauderdale)
  • 年月日: 2010-05-02
• [学会発表] 培養網膜色素上皮細胞でのCTGF分泌におけるTGF-βの作用に対するセラミドの効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 園田祥三, 北村瑞, Ryan Stephen, Kannan Ram, Hinton David, 坂本泰二
  • 学会等名: 第114回日本眼科学会総会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋市)
  • 年月日: 2010-04-16
• [学会発表] NSAIDsによる網膜色素上皮株における抗酸化タンパク質誘導 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永就正, 有村昇, 園田祥三, 竹之内和則, 野間聖, 川原幸一, 橋口照人, 丸山征郎, 坂本泰二
  • 学会等名: 第114回日本眼科学会総会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋市)
  • 年月日: 2010-04-16