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2011 年度 実績報告書

電圧負荷式冷蔵庫(氷感庫)を用いた組織保存、再接着の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22791742
研究機関関西医科大学

研究代表者

畔 熱行  関西医科大学, 医学部, 助教 (20509492)

キーワード氷感庫 / 組織保存 / 再接着 / マイクロサージャリー
研究概要

目的:マイクロサージャリーの技術を用いて切断四肢(指趾)の血管吻合を行い、血行再開させることで再接着を行っている。再接着までの間、断端四肢(指趾)は低温保存2~4℃される。再接着可能時間は24時間以内とされ大きな制約があるが、マイナス温度で凍結しない保存庫として新規開発された電圧負荷式冷蔵庫(氷感庫)(電圧を負荷することにより分子を振動させ、組織内の水分を凝結させずに過冷却することにより、氷点下でも凍結しない保存庫として新規開発された機器)を用いることにより、細織の代謝を下げ保存時間の延長ができる可能性がある。切断指などの大きい組織の生着には血流の維持が重要であるため、本機器を用いラット血管の評価を行った。実験1.方法:電圧負荷式冷蔵庫を用いラット大腿血管の保存限界につき検討を行った。(1)4℃ 電圧無し、(2)-4℃ 電圧負荷(1000v)、の条件でラット(Wistar系 雄:5週令)より採取した大腿動静脈を保存した。それぞれ1~15日目に検体を取り出し、Von Willebrand Factorによる血管内皮細胞の染色を行い評価した。結果:(1)群では9日まで血管内皮細胞の構造が保たれていた。(2)群においては12日まで血管内皮細胞の構造が保たれていた。実験2.方法:ラットを-2℃ 電圧負荷(1000v)の条件で3日、5日、7日間保存した。大腿血管を採取し、別なラットの大腿にマイクロサージャリーの技術を用いてバイパス移植を行なった。移植後2日目に血管の開存の確認を行った。結果:3日間の保存では血管が開存した、5日、7日では血管は閉塞していた。まとめ:電圧負荷における氷点下非凍結保存の血管の構造が保たれる限界は12日であり、通常の保存より期間が延長されることが示唆された。電圧負荷における氷点下非凍結保存を行えば3日後での移植が可能であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 電圧負荷による血管の氷点下非凍結組織保存の有用性(第2報)2011

    • 著者名/発表者名
      畔熱行
    • 学会等名
      第20回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      ハイアットリージェンシー東京(東京都)
    • 年月日
      2011-10-06

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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