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2012 年度 実績報告書

破骨細胞における細胞極性の制御機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 22791792
研究機関鹿児島大学

研究代表者

増原 正明  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (70372901)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード破骨細胞 / 分化 / シグナル伝達 / 細胞極性 / GPR30 / ケルセチン
研究概要

生体内の骨組織は破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成がバランス良く行われることによって維持されており、このバランスが崩れると骨粗鬆症などの疾病が引き起こされる。破骨細胞の分化についてはM-CSFとRANKLの関与など多くのことが明らかにされてきたが、成熟破骨細胞の機能など未知の部分も多く残されている。 本研究課題のテーマの1つ、細胞極性については、マウス骨髄細胞からの破骨細胞形成系を用い、多くのRabファミリーGTPaseおよびKIFスーパーファミリーモーター分子が分化に関係なく発現していることを明らかにした。分化によって発現誘導もしくは抑制される分子は見つかっていない。極性を示すことが知られている分子のいくつかについて、GFP融合タンパク質発現ベクターを作製し、破骨細胞内の局在を解析する系を作製した。この系を用いてRabファミリー分子のノックダウン時の影響を解析したが、現在まで大きな影響を与える分子は見つかっておらず、さらに検討を進める。 もう1つのテーマとしてGタンパク質共役型エストロゲン受容体GPR30の破骨細胞分化への影響の解析を行った。その結果、フラボノイドの1種であるケルセチンがGPR30を介して破骨細胞の分化抑制を行っていることを明らかにした。破骨細胞の分化段階のすべての時期でERαとGPR30が発現していること、ケルセチンのシグナルにはERαよりGPR30が関与していること、また、ケルセチンによりAktのリン酸化が抑制されることが、分化抑制のメカニズムの一端であることを示した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Inhibition of osteoclastogenesis by quercetin via membrane-type estrogen receptor GPR302013

    • 著者名/発表者名
      Masuhara M, Sato T
    • 雑誌名

      J. Pharmacological Sci.

      巻: 121 ページ: 248

  • [雑誌論文] Low-density Lipoprotein Receptor Deficiency Causes Impaired Osteoclastogenesis and Increased Bone Mass in Mice Due to a Defect in Osteoclastic Cell-Cell Fusion2012

    • 著者名/発表者名
      Okayasu M, Nakayachi M, Hayashida C, Ito J, Kaneda T, Masuhara M, Suda N, Sato T, Hakeda Y
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem.

      巻: 287 ページ: 19229-19441

    • DOI

      10.1074/jbc.M111.323600

    • 査読あり
  • [学会発表] ケルセチンの膜型エストロゲン受容体GPR30を介する破骨細胞分化抑制機構の解析2013

    • 著者名/発表者名
      増原正明、佐藤友昭
    • 学会等名
      日本薬理学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130321-20130323
  • [学会発表] 反復ストレスと卵巣摘出によるGABA神経機構の機能異常を介したマウスの情動行動変化2013

    • 著者名/発表者名
      塚原飛央、増原正明、薗村貴弘、植村正憲、佐藤友昭
    • 学会等名
      日本薬理学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130321-20130323
  • [学会発表] ストレスが閉経マウスモデルの情動およびGABA機能に与える影響2012

    • 著者名/発表者名
      塚原飛央、増原正明、薗村貴弘、永山知宏、植村正憲、佐藤友昭
    • 学会等名
      歯科基礎医学会
    • 発表場所
      福島
    • 年月日
      20120914-20120916
  • [学会発表] ケルセチンは膜型エストロゲン受容体 GPR30 を介して破骨細胞の分化を抑制する

    • 著者名/発表者名
      増原正明、塚原飛央、佐藤友昭
    • 学会等名
      薬理学会西南部会
    • 発表場所
      熊本

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公開日: 2014-07-24  

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