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2011 年度 実績報告書

3種類の幹細胞を用いた象牙質・歯髄複合体再生治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791853
研究機関愛知学院大学

研究代表者

尾関 伸明  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70469005)

キーワード体性幹細胞 / 胚性幹細胞 / 人工多能性幹細胞 / 象牙質・歯髄複合体
研究概要

本研究では,強い再生能力を有するヒト骨格筋組織から確立した骨格筋幹細胞,さらに外胚葉・内胚葉・中胚葉,そして第4の胚葉と言われている神経堤細胞への分化機構の解析に有用なES細胞,そして,成熟した細胞を初期胚の状態にリセットしたips細胞を用いて,象牙質・歯髄複合体の再生メカニズムを解析し,従来のう蝕治療法や覆髄法に代わる新規な幹細胞を用いた細胞導入象牙質・歯髄複合体再生治療法のモデルを確立することを目的とする.
平成23年度の具体的到達目標は,各幹細胞の象牙芽細胞分化誘導における細胞外マトリックスに対する細胞接着能と運動能の解析を行うことであり,以下の結果を得た.
細胞外マトリックス(ラミニン-1,-2,フィブロネクチン,コラーゲンタイプI)に対する細胞接着能と運動能の解析: ヒト骨格筋幹細胞,マウスES細胞とiPS細胞にHanging drop法を施した後,レチノイン酸(RA)存在下で3日間浮遊培養させ,コラーゲン上に細胞を播種し,BMP-4存在下で7日間培養をおこなった.ヒト骨格筋幹細胞,マウスES細胞とiPS細胞のRAとBMP-4添加群における、象牙芽細胞分化誘導前後の細胞外マトリックス(ラミニン-1,-2,フィブロネクチン,コラーゲンタイプI)に対する細胞接着能と運動能の解析を行った結果,象牙芽細胞への分化誘導によりラミニン-1,フィブロネクチンとコラーゲンタイプIに対して強い接着能と運動能を有することが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度は,ほぼ当初の計画どおり研究が遂行している.

今後の研究の推進方策

今後は各幹細胞から分化誘導した象牙芽細胞を,間葉系幹細胞(理化学研究所より入手予定)と共存培養し,歯胚での上皮-間葉相互作用を誘導する因子(activin,EGF,FGF-2,IGF-1,TGF-β)を作用させ象牙質・歯髄複合体の再生を検討する.さらに,分化誘導した象牙質・歯髄複合体を1型コラーゲンの人工細胞外マトリックス(ECM)と一体化させ,8週齢の雄性Wister系ラットを用いたin vivoでの形態学的観察を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] マウス骨芽細胞様細胞における炎症性サイトカイン誘導ADAM28は骨吸収因子MMP-13の発現を制御する2011

    • 著者名/発表者名
      尾関伸明
    • 学会等名
      日本歯科保存学会2011年度秋季学術大会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター
    • 年月日
      2011-10-20
  • [学会発表] iPS細胞とES細胞における炎症性サイトカイン誘導MMP-3の役割2011

    • 著者名/発表者名
      尾関伸明
    • 学会等名
      第9回日本再生歯科医学会学術大会・総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2011-09-10
  • [学会発表] 万能性幹細胞と歯髄細胞における炎症性サイトカイン誘導MMP-3の役割2011

    • 著者名/発表者名
      尾関伸明
    • 学会等名
      日本歯科保存学会2011年度春季学術大会
    • 発表場所
      東京ベイ舞浜ホテル
    • 年月日
      2011-06-09

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公開日: 2013-06-26  

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