研究課題
本研究は、歯髄特異的蛋白質マーカーを同定することを目的として、エピジェネティクスの観点からヒストン脱アセチル化酵素の一つであるTrichostatin AとLIFを培地に添加して、歯髄幹細胞を脱分化させ、歯髄幹細胞とプロテオミクスにより比較することにより、歯髄形質を規定する歯髄特異的蛋白質を解析する。本年度は、まず、ブタ歯髄幹細胞をフローサイトメトリーにて分取し、Trichostatin AとLIFを培地に添加、培養し、経時的に未分化マーカーであるNanog、Klf4、Rex1についてmRNAの発現量を測定することにより脱分化状態を検討し、適切な培養条件および培養期間を検討した。また、細胞を低張溶液中で超音波破砕し、タンパク質可溶液を回収し、等電点電気泳動およびSDS-PAGEし、蛍光染色後、特異的に発現しているスポットを切り出す二次元電気泳動操作を習得した。さらに、それぞれのゲルを脱塩し、acetonitrile中で溶出し、凍結乾燥後トリプシン処理後、Zip-TipμC18で濃縮し、得られたペプチドをnano-LC/MSにてペプチド断片の質量を測定し、得られた結果をデータベースを用いPMF法により蛋白質を同定する手法を習得した。
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Tissue Eng.Part A.
巻: Mar.18