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2011 年度 実績報告書

歯髄幹細胞特異的蛋白質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 22791855
研究機関国立長寿医療研究センター

研究代表者

今林 貴代美  国立長寿医療研究センター, 口腔疾患研究部, 流動研究員 (50419660)

キーワード歯髄幹細胞 / プロテオミクス / 二次元電気泳動 / バイオマーカー
研究概要

本研究は、歯髄特異的蛋白質マーカーを同定することを目的として、歯髄形質を規定する歯髄特異的蛋白質を解析する。昨年度は歯髄幹細胞を脱分化させ、脱分化前後の細胞のプロテオミクスによる比較により歯髄特異的マーカーを得る予定であったが、脱分化の制御が困難であった。よって、本年度は、イヌ同一個体から幹/前駆細胞画分として歯髄・骨髄・脂肪CD31^-SP細胞を分取し、タンパク質可溶液をそれぞれ回収し、二次元電気泳動(等電点電気泳動およびSD-PAGE)を行い、蛍光染色後、歯髄に特異的に発現しているスポットを解析した。その結果、三者に共通して見られるスポットが434個(97.1%)であり、歯髄にのみ発現するスポットが3個存在した。さらに、その3個のスポットを切り出し、トリプシン処理後、脱塩、acetonitrile中で溶出し、Zip-Tip μC18で濃縮し、得られたペプチドをnano-LC/MSにてペプチド断片の質量を測定し、得られた結果をデータベースを用いPMF法により蛋白質を同定した。しかしながら、tropomyosin 3 isoform 2 isoform 5やgamma-enteric smooth muscle isoform 1 precursorなどの、特に歯髄に特異的とは考えにくい蛋白質が同定された。イヌは同一個体の細胞が同時に得られやすいが、データベースの充実に問題があることが判明した。よって、現在、ブタを用いた同様の実験を実施中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Complete pulp regeneration after pulpectomy by transplantation of CD105^+ stem cells with stromal cell-derived factor-12011

    • 著者名/発表者名
      Iohara K., Imabayashi K., Ishizaka R., Watanabe A., Nabekura J., Ito M., Matsushita K., Nakamura H., Nakashima M.
    • 雑誌名

      Tissue Eng.Part A.

      巻: 17(15号-16号) ページ: 1911-1920

    • DOI

      10.1089/ten.tea.2010.0615

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯髄組織再生におけるvimentinの作用2011

    • 著者名/発表者名
      今林貴代美、庵原耕一郎、渡邉淳、石坂亮、中村洋、中島美砂子
    • 学会等名
      第134回日本歯科保存学会2010年度春季学術大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2011-06-09

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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