義歯床用材料の表面粗さとカンジダアルビカンスの抗真菌剤抵抗性の関連性の検討を行った。その結果、材料の表面が滑らかになるほど抗真菌剤抵抗性が減少すること、材料の表面性状に応じて発現が変化する遺伝子があるという興味深い知見を得た。さらに、抗真菌剤(カスポファンギン)同様に抗真菌作用を有する新たな小分子化合物の探索を行った。その結果、明らかな抗真菌性を有する数個の新たな小分子化合物を発見することができ、その中にヒトの細胞に対しても低毒性であるものも発見することができた。よって本研究結果は新規義歯床用材料の開発につながるものと考えられる。
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