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2011 年度 実績報告書

周囲骨の吸収を伴うインプラントの除去基準の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22791887
研究機関広島大学

研究代表者

是竹 克紀  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50346508)

キーワードインプラント / 骨吸収 / 荷重 / 埋入部位
研究概要

高い成功率を持つオッセオインテグレーテッドインプラント治療は、補綴処置の1オプションとして、広く臨床に取り入れられてきている。しかしながら、オッセオインテグレーションの喪失を予測させる周囲骨の吸収を示すインプラントが増加していることも確かであり、このような例ではインプラントの除去を余儀なくされる場合も多い。しかしながら、このインプラントの除去の基準は不十分であり、インプラントと上部構造の比率があるものの、いまだにエビデンスに乏しい。このため、周囲骨の吸収を伴うインプラントは動揺が認められた後に除去されるのが一般的である。しかしながら、このことによりさらに広い範囲での骨吸収が生じて、除去後にインプラントを再埋入する時に大きな問題となる。これらのことから、骨吸収を伴うインプラントの除去基準の確立が強く望まれている。本プロジェクトでは、骨吸収を伴うインプラントと咬合により生じる動的荷重の関係を明らかにすることで、インプラントを除去するか否かの基準を明らかにするため、インプラント周囲骨吸収の程度により、インプラントの除去が必要であるかについて、動物モデルを用いて明らかにした後、動的荷重が骨吸収を伴うインプラントに与えている影響が、荷重を除去した後も継続するか否かを明らかにすることで、インプラントの予後を検討した。規格化した骨吸収を伴うインプラントに動的荷重を与え、バイオメカニックス的観点から周囲骨の状態の観察から1/2程度の骨吸収では、除去の必要性を示すには至らなかったものの、最後方部に埋入したインプラントではオッセオインテグレーションの喪失を助長する傾向が見られた。このことからインプラント埋入部位と骨吸収を除去基準のパラメーターとすべきことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Comparative evaluation of bone regeneration using spherical and irregularly shaped granules of interconnected porous hydroxylapatite. A beagle dog study2011

    • 著者名/発表者名
      Kubo T, Doi K, Hayashi K, Morita K, Matsuura A, Koretake K
    • 雑誌名

      J Prosthodont Res

      巻: 55 ページ: 104-9

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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