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2011 年度 実績報告書

経時的チタン劣化現象の新たな材料定義のエビデンス構築と回復方法の探究

研究課題

研究課題/領域番号 22791908
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

堀 紀雄  神奈川歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20386832)

キーワードチタン / 表面特性 / バイオロジカルエイジング / インプラント / バイオマテリアル / 細胞接着能 / タンパク吸着能 / インプラント-骨接触率
研究概要

チタン材料の新たに見出された材料特性を明らかにするため、本研究は、チタン表面加工後から始まる経時的劣化現象のメカニズム解明とエビデンスの構築を目標として研究を行ってきた。本年度は、表面加工後からの保存方法の違いによる表面特性の変化を検証した。チタン表面加工後、超純水、生理食塩水、真空状態などの条件により保管を行い、大気中保管時の表面変化速度を比較した。また、それぞれの条件時に表面で起こる変化についても検討を行った。
さらに本年度は、表面劣化現象後の回復方法として光テクノロジーを応用した高エネルギーを持つ光源を使用し、回復方法として可能かどうか検討を行った。表面に高いエネルギーを持つ光照射を行うことにより、チタン表面の汚染の原因となっていた炭化水素を分解し除去することが出来ることが確認できた。この他、X線や電磁波などでも検討を行い、タンパク吸着能力や細胞接着能力がどのように変化するのかを検証した。
また、チタン表面劣化現象が表面処理方法によって異なる可能性が考えられたため、新たに表面処理方法の違いにおいて時間経過により表面劣化現象が起こるかどうか。そして、表面上でどのような変化が起こっているかの検証を始めている。以上のような検証を進めていくに従って、回復方法により表面に施した形態、分子構造などにどのような影響を及ぼすかどうかの検証も必要であり、現在着手している。
新たに見出されたチタン材料の特性は、生体材料として使用されているインプラント治療において大きな影響を与えるものであると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of UV photofunctionalization on the nanotopography enhanced initial bioactivity of titanium2011

    • 著者名/発表者名
      堀紀雄
    • 雑誌名

      Acta Biomaterialia

      巻: 7(10) ページ: 3679-3691

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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