骨再生用ナノコーティングスキャフォールドを用いた歯周組織再生療法の開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22791916
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 歯科医用工学・再生歯学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 宮治 裕史 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (50372256)
• 研究協力者: 古月 文志 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 教授 (40281844) ; 田中 佐織 北海道大学, 北海道大学病院, 助教 (90344522) ; 加藤 昭人 北海道大学, 北海道大学病院, 医員 (40507571)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: バイオマテリアル / スキャフォールド / ナノ材料 / リン酸カルシウム / 線維芽細胞増殖因子(FGF2) / ティッシュエンジニアリング / 細胞・組織

研究概要

ナノバイオセラミクスは高い生体活性を有する.そこでナノバイオセラミクスコーティングスキャフォールドと増殖因子を併用する新しい再生療法の開発を行った.リン酸カルシウムのナノ粒子でコーティングされたコラーゲンスキャフォールドは,スペースメイキング効果,生体親和性,内部への細胞侵入性が高く,線維芽細胞増殖因子(FGF2)との併用を行ったところ骨増生効果や歯周組織再生効果が促進された.FGF2/ナノコーティングスキャフォールドが骨,歯周組織再生用デバイスとして応用可能であると考えられた.

研究成果

• [雑誌論文] Preparation and characterization of collagen scaffold coated with a nano-β-TCP dispersion for bone tissue engineering. (2013)
  • 著者名/発表者名: A Ibara, H Miyaji, B Fugetsu
  • 雑誌名: Hokkaido J Dent Sci 巻: (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bone augmentation in rat by highly porous β-TCP scaffolds with different open-cell sizes in combination with fibroblast growth factor-2. (2013)
  • 著者名/発表者名: H Miyaji, H Yokoyama, Y Kosen
  • 雑誌名: J Oral Tissue Engin 巻: 10 ページ: 172-181
  • 査読あり
• [雑誌論文] Application of collagen hydrogel/sponge scaffold facilitates periodontal wound healing in class II furcation defects in beagle dogs. (2012)
  • 著者名/発表者名: Y Kosen, H Miyaji, A Kato, T Sugaya, M Kawanami
  • 雑誌名: J Periodont Res 巻: 47 ページ: 626-634
  • DOI: DOI:10.1111/j.1600-0765.2012.01475.x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of root surface conditioning with bone morphogenetic protein-2 on periodontal wound healing in beagle dogs. (2011)
  • 著者名/発表者名: H Miyaji, T Sugaya, K Ibe, R Ishizuka, K Tokunaga, M Kawanami
  • 雑誌名: J Oral Tissue Engin 巻: 8 ページ: 173-180
  • URL: http://dx.doi.org/10.11223/jarde.8.173
  • 査読あり
• [雑誌論文] 最新の歯学歯周組織再生への新しいアプローチ. (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史,川浪雅光
  • 雑誌名: 北海道歯誌 巻: 31 ページ: 121-123
  • URL: http://hdl.handle.net/2115/45820
  • 査読あり
• [雑誌論文] Bone augmentation by implantation of an FGF2-loaded collagen gel-sponge composite scaffold. (2010)
  • 著者名/発表者名: N Kobayashi, H Miyaji, T Sugaya, M Kawanami
  • 雑誌名: J Oral Tissue Engin 巻: 8 ページ: 91-101
  • URL: http://dx.doi.org/10.11223/jarde.8.91
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ectopic bone induction by BMP-loaded collagen scaffold and bone marrow stromal cell sheet. (2010)
  • 著者名/発表者名: K Inoue, H Miyaji, T Sugaya, M Kawanami
  • 雑誌名: J Oral Tissue Engin 巻: 8 ページ: 19-29
  • URL: http://dx.doi.org/10.11223/jarde.8.19
  • 査読あり
• [雑誌論文] Periodontal healing by implantation of collagen hydrogel-sponge composite in one-wall infrabony defects in beagle dogs. (2010)
  • 著者名/発表者名: A Kato, H Miyaji, Y Kosen
  • 雑誌名: J Oral Tissue Engin 巻: 8 ページ: 39-46
  • URL: http://dx.doi.org/10.11223/jarde.8.39
  • 査読あり
• [雑誌論文] Root Surface Conditioning with Bone Morphogenetic Protein-2 Facilitates Cementum-like Tissue Deposition in Beagle Dogs. (2010)
  • 著者名/発表者名: H Miyaji, T Sugaya, K Ibe, R Ishizuka, K Tokunaga, M Kawanami
  • 雑誌名: J Periodont Res 巻: 45 ページ: 658-663
  • DOI: doi:10.1111/j.1600-0765.2010.01281.x.Epub2010Jun10.
  • 査読あり
• [学会発表] 異なる濃度のナノβ-TCP分散液でコーティングしたコラーゲンスキャフォールドの特性評価. (2013)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2013年度春季学術大会(第138回)
  • 発表場所: 福岡国際会議場(福岡県)
  • 年月日: 20130627-28
• [学会発表] 酸化グラフェンおよびグラフェンによる歯根象牙質コーティングとタンパク吸着性の評価. (2013)
  • 著者名/発表者名: 西田絵利香,宮治裕史
  • 学会等名: 第56回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: タワーホール船堀(東京都)
  • 年月日: 20130531-0601
• [学会発表] FGF含有コラーゲンハイドロゲルスキャフォールドの根分岐部classII骨欠損への応用. (2013)
  • 著者名/発表者名: 百瀬赳人,宮治裕史
  • 学会等名: 第56回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: タワーホール船堀(東京都)
  • 年月日: 20130531-0601
• [学会発表] ナノβ-TCP/コラーゲンスキャフォールドのイヌ歯周組織欠損モデルへの応用. (2013)
  • 著者名/発表者名: 小川幸佑,宮治裕史
  • 学会等名: 第56回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: タワーホール船堀(東京都)
  • 年月日: 20130531-0601
• [学会発表] 高気孔性PLGA/β-TCPスキャフォールドの骨増生効果. (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田崇,宮治裕史
  • 学会等名: 第56回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: タワーホール船堀(東京都)
  • 年月日: 20130531-0601
• [学会発表] カーボンナノチューブコーティングチタンの生体応用. (2012)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史
  • 学会等名: 日本バイオマテリアル学会シンポジウム2012
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台市)
  • 年月日: 20121126-27
• [学会発表] プラスチックコーティングした高気孔性β-TCPスキャフォールドの物性と生体親和性の評価. (2012)
  • 著者名/発表者名: 吉田崇,宮治裕史
  • 学会等名: 日本バイオマテリアル学会シンポジウム2012
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台市)
  • 年月日: 20121126-27
• [学会発表] グラフェンと酸化グラフェンが培養骨芽細胞に及ぼす影響. (2012)
  • 著者名/発表者名: 金山和泉,宮治裕史
  • 学会等名: 日本バイオマテリアル学会シンポジウム2012
  • 発表場所: 仙台国際センター(仙台市)
  • 年月日: 20121126-27
• [学会発表] コンポジットレジンへのカーボンナノチューブコーティング技術の応用. (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中佐織,宮治裕史
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会(第137回)
  • 発表場所: 広島国際会議場(広島市)
  • 年月日: 20121122-23
• [学会発表] ナノβ-TCP/コラーゲンスキャフォールドの作製と骨再生療法への応用. (2012)
  • 著者名/発表者名: 井原朝子,宮治裕史
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会(第137回)
  • 発表場所: 広島国際会議場(広島市)
  • 年月日: 20121122-23
• [学会発表] グラフェンおよび酸化グラフェンによる象牙質コーティング法の検討. (2012)
  • 著者名/発表者名: 西田絵利香,宮治裕史
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2012年度秋季学術大会(第137回)
  • 発表場所: 広島国際会議場(広島市)
  • 年月日: 20121122-23
• [学会発表] The bone-forming effect of nano-β- TCP/collagen scaffold. (2012)
  • 著者名/発表者名: A Kato, H Miyaji
  • 学会等名: 98th annual meeting of AAP in collaboration withJSP
  • 発表場所: Los Angeles Convention Center(USA)
  • 年月日: 20120929-1002
• [学会発表] Preparation and biological evaluation of titanium coated with CNT-net. (2012)
  • 著者名/発表者名: E Nishida, H Miyaji
  • 学会等名: 98th annual meeting of AAP in collaboration with JSP
  • 発表場所: Los Angeles Convention Center(USA)
  • 年月日: 20120929-1002
• [学会発表] 高気孔性β-TCPスキャフォールドの作製と評価. (2012)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史
  • 学会等名: 第55回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター(札幌市)
  • 年月日: 20120518-19
• [学会発表] ナノβ-TCP配合コラーゲンスキャフォールドの作製と評価. (2011)
  • 著者名/発表者名: 井原朝子,宮治裕史
  • 学会等名: 第33回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 京都テルサ(京都府)
  • 年月日: 20111121-22
• [学会発表] 高気孔性β-TCPフォームへのFGF2添加による骨新生効果. (2011)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史
  • 学会等名: 第33回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: 京都テルサ(京都府)
  • 年月日: 20111121-22
• [学会発表] BMPの根面塗布とコラーゲンハイドロゲル-スポンジ複合体の併用による歯周組織再生. (2011)
  • 著者名/発表者名: 加藤昭人,宮治裕史
  • 学会等名: 第53回日本歯周病学会秋季学術大会
  • 発表場所: サンポートホール高松(香川県)
  • 年月日: 20110918-19
• [学会発表] ゼラチンコーティングβ-TCPフォームの開発と骨再生療法への応用. (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮治裕史
  • 学会等名: 第32回日本バイオマテリアル学会大会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル広島(広島県)
  • 年月日: 20101127-30
• [学会発表] Periodontal regeneration following BMP-root conditioning and collagen scaffold implantation. (2010)
  • 著者名/発表者名: A Kato, H Miyaji
  • 学会等名: 88th General Session of the IADR
  • 発表場所: International Convention Centre(Spain)
  • 年月日: 20100714-17
• [学会発表] Effect of β-TCP foam cell size on osteoinduction using FGF2. (2010)
  • 著者名/発表者名: H Miyaji
  • 学会等名: 88th General Session of the IADR
  • 発表場所: International Convention Centre(Spain)
  • 年月日: 20100714-17
• [学会発表] 根分岐部classII骨欠損におけるコラーゲンハイドロゲル-スポンジ複合体による歯周組織再生. (2010)
  • 著者名/発表者名: 光銭裕太,宮治裕史
  • 学会等名: 第53回日本歯周病学会春季学術大会
  • 発表場所: 盛岡市民文化ホール(盛岡市)
  • 年月日: 20100514-15
• [学会発表] 1壁性骨欠損におけるコラーゲンハイドロゲル-スポンジ複合体による歯周組織再生. (2010)
  • 著者名/発表者名: 加藤昭人,宮治裕史,光銭裕太ら
  • 学会等名: 第53回日本歯周病学会春季学術大会
  • 発表場所: 盛岡市民文化ホール(盛岡市)
  • 年月日: 20100514-15
• [備考]
  • URL: http://www.den.hokudai.ac.jp/hozon2/tissue-engineering.html
• [産業財産権] 骨再生材料及びその製造方法 (2012)
  • 発明者名: 宮治裕史,川浪雅光,西村浩之
  • 権利者名: 宮治裕史,川浪雅光,西村浩之
  • 公開番号: 特許、特開2012-16517
  • 取得年月日: 2012-01-26