研究課題
若手研究(B)
外科的侵襲や炎症状態持に増加する活性酸素種により生じる酸化ストレスを実験的にシミュレートし、活性酸素種の細胞機能抑制効果を明らかにした。細胞はラット大腿骨由来の骨芽細胞様細胞を用いて、AADの抗酸化能を検討した。まずAAD自体の細胞毒性について、フローサイトメトリーによるCell viabilityを評価することで毒性がないことを確認した後、酸化ストレスにより減少させられた接着細胞数、細胞増殖能、および分化機能に対する回復効果について評価した。その結果、酸化ストレスにより70%程度に抑えられたViable cell数は、AADによりほぼコントロールと同等まで回復し、増加されたアポトーシスも約40%回復させることができた。酸化ストレスにより50%程度まで減少した接着細胞数も、コントロールと有意差のないレベルまで回復した。分化機能についてみると、骨芽細胞に特異的なアルカリフォスファターゼ活性や、カルシウム生成量が、酸化ストレスにより50%以下まで減少させられたのに対し、AADの投与によりコントロールと同じかそれ以上のレベルまで回復させることができた。この得られた結果のメカニズムを考察する一つの方法として、細胞内活性酸素量および細胞内グルタチオン生成量を測定したところ、AADが細胞内における抗酸化システムに大きく寄与していることが示唆された。
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