我々は、ラット歯根膜由来細胞から筋細胞と神経細胞(ニューロン)の分離を行った。分離した歯根膜由来筋細胞集団に骨格筋細胞、心筋細胞様の活動電位を持つ細胞が存在することがパッチクランプ法により確認された。また、免疫染色から、骨格筋マーカーであるToroponinT陽性細胞、心筋マーカーであるToroponinI陽性細胞、また、平滑筋マーカーsmooth muscle actinに陽性を示す細胞が存在することが確認された。骨分化能評価では、歯根膜由来線維芽細胞では石灰化ノジュールの形成が確認されたが、歯根膜由来筋細胞、ニューロンではほとんど観察されなかった。
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