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2012 年度 実績報告書

骨吸収抑制薬ビスホスホネートによる顎骨壊死モデルマウスの作成と抗腫瘍作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22791949
研究機関東北大学

研究代表者

大泉 丈史  東北大学, 大学病院, 医員 (40547262)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード顎骨壊死 / ビスフォスフォネート
研究概要

顎骨壊死の副作用が問題となっている強力な骨吸収抑制薬であるビスフォスフォネート(BP)は前立腺癌や乳癌等の骨転移性腫瘍,骨粗鬆症,骨形成不全症および多発性骨髄腫等の骨吸収亢進性疾患に対して用いられており,現在世界中で2億人に投与されている.BPは骨に蓄積し,骨吸収抑制作用を発現するが,炎症部位および,骨代謝回転が早いとされる顎骨により蓄積し易いと考えられている.側鎖にアミノ基を含む窒素含有BP (NBP) NBPは強力な骨吸収抑制作用を有すが,顎骨壊死の多くはNBPにより発症する.一方,窒素非含有BP (non-NBP)の骨吸収抑制作用は微弱であるが,顎骨壊死の報告はほとんどない.我々はこれまでnon-NBPがNBP由来の炎症および壊死を抑制するという結果を得ている.我々はNBPの代用薬としてnon-NBPに切り替える事により消炎,腐骨の早期離開,および骨の再形成を促進の臨床応用を試みており,いずれも良好な結果を得ている.この結果を元に現在,論文発表の準備を行っている.顎骨壊死モデルマウスの作製においては,マウスの顎骨が小さいため,それに伴って骨髄が狭く,骨髄炎を引き起こしにくく,顎骨の壊死を誘導することが困難と考えている.そこで,BP剤が炎症部位に集積し易い特性を生かして関節炎マウスにBP剤を投与し,骨壊死の誘導を試みている.また,NBPとnon-NBP併用投与における抗腫瘍作用を in vitro で行ったところ,NBPの高い抗腫瘍作用を若干ながらnon-NBPは抑制するという結果を得た.この結果は既に論文発表している.
以上から,本研究の意義は極めて大きいと考える.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] In vitro cytotoxicity of zoledronate (nitrogen-containing bisphosphonate: NBP) and/or etidronate (non-NBP) in tumour cells and periodontal cells.2012

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Y
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology

      巻: 12 ページ: 00408-6

    • DOI

      S0003-9969

    • 査読あり
  • [学会発表] 当科におけるビスフォスフォネート投与患者の状況2012

    • 著者名/発表者名
      大泉 丈史
    • 学会等名
      第57回日本口腔外科学会
    • 発表場所
      横浜(パシフィコ横浜)
    • 年月日
      20121019-20121021
  • [学会発表] 窒素含有 bisphosphonates (NBPs) による顎骨壊死: non-NBP の etidronate (ダイドロネル) への切り換えを試みた 5 症例2012

    • 著者名/発表者名
      大泉 丈史
    • 学会等名
      第14回日本骨粗鬆症学会
    • 発表場所
      新潟(新潟コンベンションセンター)
    • 年月日
      20120927-20120929

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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