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2010 年度 実績報告書

上皮―間葉相互作用を利用したヒト骨髄由来間葉系幹細胞の象牙芽細胞への分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 22791952
研究機関秋田大学

研究代表者

中田 憲  秋田大学, 医学部, 助教 (50400510)

キーワード間葉系幹細胞 / 象牙芽細胞 / 上皮-間葉相互作用 / エナメル芽細胞 / Signal
研究概要

21世紀の歯科医学における戦略的研究課題の一つは歯の再生と考えている.近年,マウス歯胚細胞を用いた歯の再生医療の研究が活発に行われるようになり,失われた歯を取り戻すことが現実となりつつあり,今後,ヒト細胞を用いた歯の再生医療への応用が期待される.再生医療の細胞源として注目を浴びている間葉系幹細胞は様々な間葉系細胞への分化能を有する細胞であるが,間葉系幹細胞の歯原性細胞への分化能を示した報告は非常に少ない.本研究では,ヒト細胞を用いた歯の再生医療の開発を目指し,当教室で樹立したヒト骨髄由来間葉系幹細胞とマウス由来エナメル芽細胞株との上皮-間葉相互作用を応用した生物学的手法により,ヒト骨髄由来の間葉系幹細胞から象牙芽細胞への分化誘導を試み,成熟した象牙質や部分的な歯を再生することを目的とした.平成22年度は,in vitroにおける上皮-間葉相互作用を単層共培養法,トランスウェルを用いた共培養法,重層共培養法,三次元培養法などで再現している.その中の重層培養法において,間葉系幹細胞をマイトマイシンCで処理した後,エナメル芽細胞を播種するときれいな上皮コロニーが形成された.現在,象牙芽細胞のマーカー遺伝子の発現に関して解析しており,間葉系幹細胞の象牙芽細胞への分化を確認中である.同時に,間質系細胞に形態形成に関与するShhやWnt遺伝子を導入し,同様の実験を行い,形態形成に及ぼす影響を解析中である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 歯科用レジンとCaCO_3-MgO粉末から製作された義歯におけるin vitro細菌付着の改善2010

    • 著者名/発表者名
      成田王彦, 大平俊明, 田中清志, 古谷博子, 高野裕史, 中田憲, 福田雅幸
    • 雑誌名

      日本歯科技工学会雑誌

      巻: 30 ページ: 78-85

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 口腔癌における外部放射線治療による白血球減少症に対するセファラン投与の効果2010

    • 著者名/発表者名
      大渕真彦, 高野裕史, 伊藤悠, 桑島精一, 中田憲, 福田雅幸
    • 雑誌名

      アルカロイド研究会会誌

      巻: 36 ページ: 99-102

  • [学会発表] 歯由来細胞株を用いた歯の再生医療の開発.第5報:マウス皮下におけるエナメル芽細胞の特性2010

    • 著者名/発表者名
      中田憲, 桑島精一, 高野裕史, 福田雅幸
    • 学会等名
      第55回(社)日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2010-10-17
  • [学会発表] 外側咽頭後リンパ節転移を生じた硬口蓋癌と上歯肉癌の2例に関する臨床的検討2010

    • 著者名/発表者名
      中田憲, 高野裕史, 福田雅幸
    • 学会等名
      第34回日本頭頸部癌学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-06-10

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公開日: 2012-07-19  

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