より活性の高い凍結培養細胞粘膜の開発のため、フィルタリングを行った群と行わなかった群の培養上皮細胞を用いてその細胞の活性につき検討を行い、また、同細胞を用いた培養複合口腔粘膜(凍結EVPOME)を作製し、細胞播種後4、11日目の各群の培養粘膜において組織学的、免疫組織学的に評価を行った。細胞数はフィルタリング(+)群がフィルタリング(-)群に比べ、各時期において上回り、細胞播種後4日目と11日目で凍結EVPOMEの基底細胞数、PCNA陽性細胞数がフィルタリング(+)群で多く認められた。以上の結果から、フィルタリング(+)群の凍結EVPOMEは、フィルタリング(-)群のものに比べ活性が高いことが示唆された。
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