研究概要 |
本研究の目的は患者QOLの向上を目指した低侵襲な内視鏡支援下口腔外科手術を大学病院などの第期の病院だけでなく,小規模な病院や一般開業医にも普及させるために安価な内視鏡システムを開発することである.ノートパソコン上に画像を表示可能である安価な内視鏡システムを開発するため,内視鏡システムの構成は内視鏡本体+USBケーブル+ノートパソコン(Windows)+画像ソフトウェアである.今年度はまず,画像ソフトウェアの開発と内視鏡本体のプロトタイプの開発を行った.内視鏡として,30°や70°の斜視鏡を開発するには内視鏡先端にプリズムを設置する必要がありこの開発には時間を要するため,まずプロトタイプとして0°の内視鏡を作製した.内視鏡はスコープ本体とUSBケーブルでパソコン本体に接続可能とし,ハンドル部で焦点の調整が可能なものとしたスコープはレンズ,イメージガイド,ライトガイド,保護用パイプで構成した.ソフトウェアは動画だけでなく静止画の取り込みと光量調整ができるように開発した.ノートパソコンにソフトウェアをインストールし,実際にUSB接続で内視鏡をノートパソコンに接続し,内視鏡の画質を評価した,画質は比較的良好であったが,内視鏡画像を最新のノートパソコンに映し出すとCPUが45%程度消費した.最新のノートパソコン以外での使用では画像が止まったりすることもあり,今後CPUの消費を減らせるようにプログラムをやる直す必要があると思われた.
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