• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

ナノフラーレンと超音波を用いた新規変形性顎関節症治療法

研究課題

研究課題/領域番号 22792004
研究機関九州歯科大学

研究代表者

馬杉 亮彦  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80351922)

キーワード顎関節炎 / フラーレン / ソノポレーション / マイクロバブル / 遺伝子導入
研究概要

申請者は変形性顎関節症の治療のために抗炎症性サイトカイン発現遺伝子を顎関節局所にフラーレンやソノポレーション法を用いて直接導入する方法を検討している.研究の特徴としては,遺伝子の運搬体にフラーレンやより直径の小さい超音波造影ガスを封入した新規リポソーム(ナノバブル:400~500nm)を応用し,深部組織への導入効率を増強することで,慢性顎関節炎治療に有効なサイトカイン濃度の発現を目的としている点である.
前年度はフラーレン単独でIL-1ra発現遺伝子導入を試みたが、導入効率が悪かったため、ソノポレーション法を併用したところ、導入効率が増強するのを確認した。
本年度は、ウサギ膝関節由来滑膜細胞HIG82細胞に抗炎症性サイトカインである抗TNF-α抗体発現プラスミドを用い、in vitroの系で導入実験を行った。結果としてin vitroにて効率のよい超音波の出力,照射時間,バブルリポソームの混入量,表面抗原(CD44)に対する抗体の混入比率を検討し,抗TNF-α抗体発現遺伝子の滑膜細胞への導入効率を20%以上となる条件を確立した。また、正常ウサギ顎関節での抗TNF-α抗体発現を確認したところ、正常ウサギ顎関節滑膜細胞での抗TNF-α抗体発現は確認されたものの,治療効果の得られる抗TNF-α抗体の顎関節局所濃度1.04×100000M/ml以上の濃度を安定して検出できなかった.これは,関節滑液の採取方法に問題がある可能性があるため,再度採取方法および検出方法を検討する必要がある.また,さらに導入効率を上げる方法としてナノバブルに付着させる滑膜表面抗体を変更することも視野に検討する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 下顎骨中心性巨細胞肉芽腫の1例2011

    • 著者名/発表者名
      馬杉亮彦, 吉岡泉, 鶴島弘基, 石川文隆, 松尾拡, 冨永和宏
    • 雑誌名

      日本口腔外科学会雑誌

      巻: 57 ページ: 294-298

    • URL

      http://ci.nii.ac.jp/naid/40018862920

  • [雑誌論文] A novel modification in combined Le Fort I and horseshoe osteotomy for posterior repositioning of the maxilla2011

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka, I., Basugi, A., et al
    • 雑誌名

      Asian Journal of Oral and Maxillofacial Surgery

      巻: 23 ページ: 172-176

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi