研究課題
若手研究(B)
癌転移抑制因子CD82はc-Metと複合体を形成し、c-Metアダプター蛋白質の結合を阻害することにより癌細胞の遊走を抑制することが明らかにされている。一方、上皮細胞接着因子E-カドヘリンは細胞内でβおよびγ-カテニンと結合し、α-カテニンおよびα-アクチニン分子を介してアクチン細胞骨格と結合し、強い細胞間結合を形成することが明らかにされている。また、E-カドヘリンの細胞質内領域にp120が結合することにより、E-カドヘリンの機能を制御している。これらのことから、E-カドヘリンは細胞間接着のみならず、細胞運動にも深く関与している可能性がある。実験結果から、CD82はE-カドヘリン-カテニン-アクチニン-アクチン細胞骨格系シグナル伝達を制御し、細胞間接着を保持させながら細胞運動を抑制している可能性が示唆された。
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