研究概要 |
成人ボランティアを用いてfMRIによる脳賦活状況の検索を行った。下顎の側方偏位と中心咬合位を印記したスプリントを装着し、Happy, Angry, Neutral(以下H,A,N)各表情の顔画像ををランダムに呈示し、下顎位が中心咬合位と側方偏位での脳賦活の状況を検索した。 その結果、Happy では下顎を偏位すると中心咬合位よりも脳活動はBrodmann(BA)3野、18野、11野で低下した。Angryでは下顎を偏移するとBA19野で強く反応し、下顎の機能的偏位が人間の情動特に怒りに対しては、偏位のない咬合に比べて認知しやすいシステムがあり、非常に敏感に反応する可能性が示唆された。
|