本研究において我々は、生後1、7、14、21、49日齢のC57BL/6Jマウス脛骨骨幹端部軟骨と下顎頭軟骨の連続切片におけるヘムオキシゲナーゼ(HO)-1、II型およびX型コラーゲン、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-13の発現と局在を免疫組織染色学的に検索した。その結果、HO-1は初期の成長期軟骨に特異的に発現し、特に低酸素環境下に数多く発現する蛋白であることが明らかとなった。さらに、HO-1は、肥大軟骨細胞において血管侵入から石灰化の過程に関与し、初期の軟骨成長における制御因子としての役割を担っていることが示唆された。
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