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2011 年度 実績報告書

口腔粘膜における口気中揮発性硫化物に対する生体防御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22792123
研究機関九州歯科大学

研究代表者

峰岡 哲郎  九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (50571402)

キーワード揮発性硫化物 / 口腔粘膜上皮 / 生体防御機構 / チオールメチルトランスフェラーセ / 無毒化
研究概要

歯肉粘膜や歯肉細胞に有害な影響を及ぼす口腔細菌由来の揮発性硫化物(VSC)は高濃度H_2SやCH_3SHを産生することが知られており、VSCに関するさまざまな研究が報告いる。一方で、産生されたVSCに曝露している口腔粘膜がVSCに対し、どのように作用しているのかは明らかになっていない。
これまで、結腸など腸管内ではVSCの無毒化を促す防御機構が存在することが明らかになっているため、口腔にも同様のVSC分解能が備わっている可能性があると推察し、本研究を実施してきた。
私は、ここまで立案した研究計画に従って、臨床サンプルの収集、VSCの解毒、殊にメチレーション(メチル化)を触媒する酵素の検出に関する試薬の準備に期間を費やしてきた。
まず、臨床サンプルの収集について、VSC濃度、VSC対する感受性や抵抗力も個体差があると考えられるので、対象者の基本情報や口腔内診査および口臭検査など詳細な情報も収集する必要があった。このため、目標としている50サンプルの取得には達していない。
また、VSC分解に関与していると考えられるチオメチルトランスフェラーゼ(TMT),チオ硫酸イオウ転移酵素Thiosulfate Sulfurtransferase(以下ロダネーゼ:RHOD)の特異的プライーマーを研究準備当初からGenBank DNAデータベースを用いて行ってきた。しかし、数十種に及ぶ候補から搾り出したプライマーの設計は特異性が十分に確証が得られておらず、引き続き探索中である。
今後、VSC無毒化に関与しているTMT,RHOD以外のたんぱくにも対象を広げ、かつプライマーの設計の成功率を高めたいと考えている。研究実施計画は現在構築している実験モデルに従って問題は生じないと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 若年層の女性を対象とした口臭の意識調査2011

    • 著者名/発表者名
      峰岡哲郎
    • 雑誌名

      日本口腔衛生学会誌

      巻: 61 ページ: 282-287

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-09-16  

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