研究概要 |
本研究の目的は,慢性閉塞性肺疾患(以下,COPD)の啓蒙・啓発および早期発見・発病予防に向けての教育的プログラムの構築を目的としている。 平成23年度は,一般市民や医療従事者に対していかに効果的な教育を行っていくかについて,日本看護診断学会や日本看護科学学会に参加し様々な教育手法について情報収集を行った。また,呼吸ケア・リハビリテーション学会では,COPDに対しての新しい知見や学会としての呼吸器疾患についての取り組みについての情報収集を行った。学会への参加で得られたCOPDに対する今後の取り組みとして,やはり一般市民だけでなく医療従事者においてもCOPDへの認識が低く,一般市民に対して指導および教育を行っていく医療従事者に対しての認識の向上が必要とされることが再確認できる機会となった。加えて呼吸ケア・リハビリテーション学会を中心に呼吸器疾患に特化した看護師の育成が必要とされ,認定看護師教育が始まり,今後さらに看護師によるCOPDの啓蒙・啓発活動が期待されていることがうかがわれた。これらの情報を基に,一般市民および健康教育や指導を行っていく立場にある医療従事者に対してのCOPDの認識の実態調査を行うための調査票の作成を行い,現在,調査票を配布しデータの収集を行っている段階である。これらのデータより一般市民およびリスク群,医療従事者に対してのCOPDの啓蒙・啓発のための教育方法について検討していきたいと考えている。
|