研究概要 |
本研究は,小児看護専門看護師(以下小児看護CNS)教育課程修了生に対して,認定申請が終了するまで継続してサポートをする整備を整えるため,小児看護CNSの認定に向けた大学院卒後教育プログラムの開発を行うことである. 本年度は,まず内諾の得られている候補生を最初の研究対象者とし,インタビューを終えたあとその研究対象者を通じて紹介を受け(スノーボールサンプリング),7名のCNS候補生からデータを収集した.研究対象者には,CNS教育課程修了後に考えた大学院教育に期待すること,小児看護CNSの認定申請に向けて抱える問題,認定申請に向けての考えや思い,実践力の向上をはかるために行っている取り組み,などについて半構成的インタビューを行った.その後,インタビュー内容をグラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下GTA)を用いて分析を行っている.分析結果については,分析結果の妥当性を高めるため,GTAを用いた研究経験のある教員とともに定期的に検討を重ねている.ただし,分析は1事例ごとに行い,その結果をもとに次のインタビュー対象者からどのようなデータを収集する必要があるのか検討する必要があるため,データ収集や分析には沢山の時間が必要であることから,データ収集・分析は2年間を通して行う予定である.そのため,今年度は結果の開示には至っていない.しかし,貴重なデータを収集できていると思われ,次年度も継続してデータ収集・分析を行うとともに早期に結果が発表できるようまとめたいと考える.
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