研究概要 |
本研究は,小児看護専門看護師(以下小児看護CNS)教育課程修了生に対して,認定申請が終了するまで継続してサポートをする整備を整えるため,小児看護CNSの認定に向けた大学院卒後教育プログラムの開発を行うことである. 本年度は,昨年に引き続き,インタビュー内容をグラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下GTA)を用いて分析を行った.分析結果については,分析結果の妥当性を高めるため,GTAを用いた研究経験のある教員とともに定期的に検討を重ねた.結果,参加者は,小児看護CNS候補生8名と認定審査を受けて1年以内の小児看護CNS3名,あわせて11名であった.参加者が修了した大学院は,全国の小児看護専門看護師教育課程を有する大学院のうち重複した5大学院であった.インタビュー時間は67.7±22.7分間(43~105分間)であり,面接時には全員が医療機関に所属していた.分析の結果,候補生が認定審査の申請を行うまでの思いや現状を示す8 カテゴリーが明らかになった.そのインタビューで明らかになった結果をもとに,プログラム案の作成を行い,講師を招いての教育プログラム案の検討を継続している. 今年度はインタビューデータの分析結果の開示には至っていない.しかし,貴重なデータを収集できていると思われ,早期に公表できるよう努めたいと考える.さらに,教育プログラム案の開発までが本研究の目的であったが,その質を高めるとともに,プログラムの効果・評価については,今後も継続して行うことが必要であると考える.
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