• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

創造的な看護実践を評価・学習するためのe-learningシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22792167
研究機関愛知きわみ看護短期大学

研究代表者

石井 成郎  愛知きわみ看護短期大学, 准教授 (80399237)

キーワード看護教育 / 教育工学 / 創造性 / e-learning / 授業実践
研究概要

平成22年度の研究結果に基づき,創造的問題解決スキルの評価と学習を目的としたe-learningシステムを構築するために,(1)看護における創造性を学習するためのビデオ教材の作成,(2)看護における創造性に関する評価項目とその評価基準の妥当性の検討を行った.それぞれの取り組みに関する成果を以下に示す.
(1)看護における創造性を学習するためのビデオ教材の作成
e-learningシステムの主要なコンテンツとして,昨年度に実施した質問紙調査・参与観察の結果から明らかとなった,学生が臨地実習場面で実際に行っていた「創造的な看護実践」の内容をベースとしたビデオ教材を作成した.教材は,看護実践における問題解決場面の説明とその解決例の紹介から構成される.教材は学内において公開され,学生は授業時間以外にも自己学習することが可能となった.
(2)看護における創造性に関する評価項目とその評価基準の妥当性の検討
昨年度に作成した,看護における創造性に関する評価項目とその評価基準をまとめたチェックリストの妥当性を検討するために,創造性の育成を目的とした大学の授業(看護過程および医療情報学)の授業評価にチェックリストを導入した.また,あわせて自由記述形式の質問紙調査を行い,チェックリストの回答との関連性を分析した.その結果,チェックリストによる評価内容は,自由記述の回答や各科目の担当教員による活動内容の評価とおおむね整合しており,評価項目および評価基準に妥当性のあることが確認された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画である,e-learningシステムのコンテンツ作成はおおむね完成しており,システムの評価機能についても,評価項目や評価基準の妥当性が確認されたことから,来年度の授業までにシステムに実装することが十分に可能であるため.

今後の研究の推進方策

来年度はe-learningシステムを複数の看護教育科目に導入することで,システムの有効性に関する実践的評価を行う.具体的には,授業の前後にシステムを利用した創造的問題解決スキルの評価を実施する.そして,授業における看護学生の活動内容と評価の結果との関係を分析することにより,システムの有効性および教育的可能性について評価を行う.また同様に,システムのハードウェア面に関しても実践結果に基づいて評価を行う.
さらに本研究では,大学の看護教育場面だけでなく,病院における新人看護師の教育場面に適用できるよう,実際に研修などを担当している看護師に意見を聞きながらシステムを改善する.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] テキストマイニングのための効果的なデータ収集方法に関する提案2012

    • 著者名/発表者名
      鈴木裕利,石井成郎
    • 雑誌名

      情報科学リサーチジャーナル

      巻: 19 ページ: 33-43

  • [雑誌論文] 災害情報収集システム利用者の情報評価に関する一考察2012

    • 著者名/発表者名
      本多俊貴,鈴木裕利,石井成郎,遠藤守,高橋友一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: 95-D(3) ページ: 460-472

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 看護教育における関連図学習ツールの開発と評価2011

    • 著者名/発表者名
      加藤雄介,菅原学,鈴木裕利,石井成郎
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: ET-2011-47 ページ: 1-6

  • [雑誌論文] ユーザ嗜好に着目した評判情報の抽出手法に関する提案と評価2011

    • 著者名/発表者名
      松澤祐太,鈴木裕利,石井成郎,小出周之
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告,情報システムと社会環境研究報告

      巻: 2011-IS-118(1) ページ: 1-8

  • [雑誌論文] Relationship between Sense of Coherence and Stress Coping Strategy in Nursing Students : Changes Before and After Clinical Training2011

    • 著者名/発表者名
      須賀京子
    • 雑誌名

      医学と生物学

      巻: 155(7) ページ: 424-432

    • 査読あり
  • [学会発表] 授業評価におけるテキストマイニング導入のための効果的なデータ収集-アンケート用紙テンプレートの提案-2011

    • 著者名/発表者名
      石井成郎
    • 学会等名
      名古屋工業大学教育改革・改善プロジェクト招待講演
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2011-12-26
  • [学会発表] 看護関連図を対象としたデザインプロセスの分析2011

    • 著者名/発表者名
      石井成郎
    • 学会等名
      日本デザイン学会第58回研究発表大会
    • 発表場所
      千葉工業大学
    • 年月日
      2011-06-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi