研究課題/領域番号 |
22792170
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
冨澤 登志子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (70333705)
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キーワード | 糖尿病 / 運動指導 / 自己効力感 / 看護師 / 糖尿病療養指導士 / eラーニング |
研究概要 |
目的:糖尿病患者への運動指導に必要な基礎的知識・アセスメント能力の習得および実際に運動を実践することによる指導力の習得を目的とした看護職者の補完的教育システムの構築を目的とし、運動指導教育プログラムの作成と実践、その教育効果の検証を行うことを目的とする。 方法:(1)教育指導育成プログラム作成全国調査をもとに、運動指導が行われていない内容を簡便に指導できるように、健康運動指導士と協議し、運動プログラムを作成した。運動指導の意義、事前アセスメント:姿勢・筋力チェック・メディカルチェック・体力測定、運動プログラムの作成、基本プログラムについて:ストレッチの方法、筋肉トレーニングの方法、正しいウォーキングの方法、日常生活での身体活動量に関する内容で、1日で研修を受講できるように組み立てた。 (2)運動指導育成プログラムの実施 対象:日本糖尿病療養指導士および青森県糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師を含む13名 実施方法:上記の運動内容を盛り込んだ健康運動指導士による演習形式の研修(6時間半)を企画し、青森県内の医療施設に案内を配布した。受講料は無料とした。受講前後に運動指導の自己効力感についての質問項目を前後に行い、教育効果の変化について確認した。 結果及び考察:受講者の背景は、看護師9名、理学療法士2名、作業療法士1名、薬剤師1名である。看護師の背景は、平均年齢30±6歳、糖尿病指導の業務従事歴1。5±1.9年と指導歴が少ない経験者が多かった。日本糖尿病療養指導士の資格保有者2名、青森糖尿病療養指導士資格保有者5名である。看護師のみに質問紙を行ったが、「リスク予防および基本的運動指導に関する自信」および「個別性を重視した運動指導に関する自信」何れの因子得点も受講後、有意に高くなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、運動プログラムの評価を研修後3か月後も行うこととなっていたが、開催時期が講師の都合上、時期がずれ込み年度内に評価できなかった。また当該施設のシステム管理者との最終協議が進んでおらず、eラーニングコンテンツの具体的作成までは届いていない状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
eラーニングコンテンツ作成については早急に作業に取り掛かっている状況ではあるが、システム作成を前半に行う予定である。また研修は24年度2回開催し、十分に教育効果ができるように多くの被験者を確保する。
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