臨床現場の看護職の運動指導の実態調査に基づき、運動指導実践教育プログラムを検討した。運動指導実施度は、合併症予防や低血糖予防、運動実施の時間帯などの指導はほとんど実施されていたが、個別性に応じた運動や運動強度、脈拍などを利用した運動のコントロール法などは、実施度がかなり低かった。自己効力感尺度は22項目精選され、因子分析により「リスク予防および基本的運動指導に関する自信」と「個別性を重視した運動指導に関する自信」の2因子が抽出された。調査を基に運動指導の意義、事前アセスメント、運動プログラムの作成、基本プログラム、ストレッチの方法、筋肉トレーニングの方法、正しいウォーキングの方法などの教育プログラムを組み立てた。さらにeラーニングで研修内容を復習し、実際に患者指導時に使えるようにコンテンツ作成を行った。
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