本研究の目的は、補完・代替療法(以下CAMとする)を利用するがん患者に対する具体的で継続的な看護支援モデルを検討することである。実際にCAMを利用している患者に対する調査より、患者のCAMに関する取り組みを支える看護援助の柱となることは、【患者自身がCAMによる心身の変化を実感できるよう助ける】【健康に関する信念と新たに獲得したCAMに関する知識が統合され調和した生活を過ごせているか確認する】【無理なくCAMを取り入れる生活をともに考える】であると考察された。また、具体的な実践には、患者を取り巻く多職種との連携が不可欠であり、各職種のCAM利用支援について明らかにする必要性が示された。
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