前立腺がん患者の治療法に対する意思決定過程を支援する看護介入プログラムを開発することを目的とした。プログラム開発の基礎資料とするため,外照射療法を選択した前立腺がん患者57名に対して面接調査を行い,治療法の選択においてどのような意思決定過程をたどるのかを明らかにした。医師より前立腺がんと伝えられた患者は【診断の受けとめ】をし,【前立腺がんと治療法に対する情報の探索】への着手と並行して【自己の価値観との一致性の確認】を行っていた。このような過程の中で,『治療選択権の所持』をし,『治療選択肢に関する家族との協議』を行い,【医師の選別】をしながら『自己の価値観に沿った選択』に至っていた。
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