本研究の目的は、在宅療養中の終末期がん患者の食事摂取を促進する看護支援プログラムを作成することである。文献検討、緩和ケアに携わる看護師へのヒアリング、ならびに外来通院中の終末期がん患者12名に対する面接調査を行ない、得られたデータを質的に分析した結果、患者が体験する困難・苦痛、対処行動ならびにニーズが明らかとなった。以上の結果に基づき、(1)栄養アセスメントと身体機能の評価、(2)積極的な症状コントロールとセルフマネジメントの促進、(3)個々の病状に応じた具体的な情報提供、(4)患者・家族への継続的支援から構成される看護支援プログラムを作成した。
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