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2010 年度 実績報告書

対内的機能に焦点を当てた終末期がん患者の家族機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22792203
研究種目

若手研究(B)

研究機関京都橘大学

研究代表者

中橋 苗代  京都橘大学, 看護学部, 助教 (60454477)

キーワード終末期看護 / 家族機能 / がん患者
研究概要

本研究の目的は、終末期がん患者の家族がより良い最期を向かえ、家族が成長へと向かうような看護ケアを提供するために有用となる評価尺度を作成することである。それを達成するため本年度は、1)国内外で発表されている終末期患者、がん患者、家族機能に関する文献の検討、2)文献検討した内容を基にしたインタビューガイドの作成、3)病院に入院している終末期がん患者の家族を対象とした面接調査を計画した。実施した内容は以下の通りである。
1)終末期患者・がん患者・家族機能に関する文献検討
海外では、家族機能に関する研究が多くされており、家族機能の関連要因等を明らかにしたものや、家族の適応を促進するための治療介入プログラムの構築などが見られる。国内では、家族機能の研究はほとんど無いが、家族を対象とした研究は近年増加傾向にある。とくに、近年では家族の相互作用、家族の絆、家族のゆらぎ等、家族員間の関係に焦点を当てた研究が見られ、苦悩を抱えながらも家族は互いを支えあい、絆を深めていることがわかった。また、家族員間のコミュニケーション状況が家族の健康に大きな影響を与える可能性が高いことがわかった。
2)インタビューガイドの作成
文献検討の結果を基にインタビューガイドを作成した。終末期看護領域の学識研究者、終末期看護のエキスパートナースの意見を基にインタビューガイドを完成した。しかし、本年度は終末期がん患者の家族を対象とした面接調査は実施にいたらなかった。
3)オーストラリアでの情報収集
家族看護・終末期看護の理解を深め研究に活かすために、2011年3月オーストラリアの病院、老人ホーム、大学を視察し、関係者から家族ケア、終末期ケアについて情報収集と意見交換を行った次年度の課題は、インタビューガイドを用いた面接調査の実施と尺度原案を作成することである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 家族が予後告知を拒否する末期がん患者の苦悩に対する看護診断と看護介入2010

    • 著者名/発表者名
      上山さゆみ、四辻貴美、西道ひとみ、中橋苗代、伊藤朗子、吉岡さおり、池内香織、小谷牧子
    • 雑誌名

      日本看護診断学会誌

      巻: 15巻 ページ: 13-22

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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